■FAO(世界食糧計画)
統一日報2004/2/18によるとFAO(世界食糧計画)は今年北朝鮮の全人口の約3分の1に相当する650万人を対象に48万5000トンの支援を計画しているが、確保の見通しがついたのは14万トン。秋に収獲した穀物が冬の終わりに底を突き、食糧価格が急騰、孤児院では1日3食から2食になるなど子どもが餓えているという。
さらにFAOが昨年10月に発表した「北朝鮮の2003/2004年度食料受給見通しについて」では、今年も北朝鮮の食糧生産は「国内の生産量は依然として最小限の食糧必要量をかなり下回るもので、商業的な輸入にも限りがあることから、本年もかなりの対外的な食糧支援に依存しなければならない」とし、具体的には「650万人におよぶ脆弱層に対して48万4000トンの食糧援助(穀物ベースで約40万トン)を動員することを勧告する」と指摘している。
■韓国統一省の分析
asahi.com2004/05/20では、韓国統一省の分析として次のように報じている。
〈北朝鮮の食糧事情〉 北朝鮮の食糧生産量は慢性的に不足している。韓国統一省の分析では、今年は639万トンの需要に対し生産は425万トンと推定。「恒常的に200万トン前後が不足している」という。栄養失調や飢えで90年代半ば以降、数万人から数十万人が死亡したともいわれる。