置塩信雄先生の『近代経済学批判』(有斐閣双書、1976年)を読み終えました。
「批判」と銘うってますが、僕にとっては、初めてケインズ経済学や新古典派経済学が分かったという感じです。どうして消費性向は1より小さいのか、なぜ所得が増えるほど消費性向は下がるのか――そういうことが、じつはどういうことを理論的に表わしているのか、ということが分かりやすく解明されています。
いままで近代経済学の教科書や、あるいは近代経済学を批判したマルクス経済学の本なども読んだことがありますが、これほど分かりやすく説明されていたのは初めてです。大学に入ったときにすぐこれを読んでいれば……。もったいないなあ〜