今日は、友人から「仕事で行けなくなったので」とチケットを譲ってもらい、久びさに日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聴いてきました。プログラムは以下の2曲です。
- ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番 ト短調 op.58
- シューベルト/交響曲第8番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」
今日のコンサートは、何より弦がとても音を響かせていました。舞台のうえには、ややこじんまりした編成のオケ。その分、音量に迫力はなくても、逆に弦の音が綺麗にそろって、ゆったりと内容のある響きを感じさせてくれました。また、「ザ・グレート」では、クラリネットが大奮闘。たった1本のクラリネットで、大勢の弦楽器に負けない、しっかりしたクリアな音を響かせ、演奏が終わったあと大きな拍手を受けていました。出だしのホルンが、ちょっと緊張したのか、音がブルってましたが…。(^^;)
指揮のマルティン・ジークハルトは、日フィル初登場。ソロ・チェリストだったそうで、なるほど、それが今日の弦の響きの良さの理由だったかと納得しました。最近日フィルのコンサートにはちょっとご無沙汰していたのですが、久しぶりに聴いた日フィルは、“弦は日フィル”の伝統に恥じない、しっとりつややかな音を聞かせてくれました。感謝、感謝、大感謝です。
【演奏会データ】 指揮マルティン・ジークハルト/ピアノ フランソワ=フレデリック・ギイ/日本フィルハーモニー交響楽団/サントリーホール