押しつけ「マッカーサー」から「アーミテージ」に

今日の東京新聞「こちら特報部」は、27日のNHK党首討論での小泉首相の「改憲で集団的自衛権を」という発言をとりあげ特集をくんでいます。その中で、政治評論家の森田実氏は、憲法改正のねらいについて「米国の従属国になることだ。“マッカーサー憲法”から“アーミテージ憲法”への転換といえる」と発言しています。
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在日米軍の再編成にむけた動き

在日米軍の再編成についての動きが、マスコミにもちらほら現れています。きっかけは6月8日の日米首脳会談で、ブッシュ米大統領が北東アジア米軍の再編問題を取り上げたことのようです。すでに米政府は、韓国政府にたいし、2005年末までに在韓米軍3万7000人のうち1万2500人を削減する案を公式に提示しています。
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同調的な生き方

佐世保の事件に関連して、精神科医の野田正彰氏(関西学院大学教授)が、いまの子どもの育ち方として「同調的な生き方」「相手に合わせて自分をよそおう文化」の問題を指摘しています。なかなか考えさせられる示唆に富んだ指摘ではないでしょうか。
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集団的「先制攻撃」への道

小泉首相が、NHKの党首討論で、「日本を守るためにアメリカが日米安保条約で協力してくれる。日本を守るためにいっしょに戦っているのに、米軍と共同行動ができない、集団的自衛権を行使できないのはおかしい。その点は憲法ではっきりしていくことが大事だ」と発言しました。これは、憲法「改正」によって日本も集団的自衛権を行使できるようにすべきだという重大な発言です。

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自民・公明・民主の憲法改定案

自民党、公明党、民主党の憲法改定にむけた「論点整理」「中間報告」があいついで出されました。自民党も民主党も、憲法第9条の明文改憲を打ち出しています。公明党は、またいつもの“両論併記”。「公明党にもいいこと言う議員がいるじゃん」なんて思っていたら、いつのまにか改憲賛成に持って行かれてしまいます。改憲論にこそ、公明党の本音があるのをお忘れなく。

※自民党の「論点整理」についても、自民党のホームページに公開されたものに更新しました。

散髪しました…

“こんどこそ髪を伸ばそう”と思ってがんばっていたのですが、急に暑くなって鬱陶しくなってしまい、散髪してきました。それも、衝動的にかなり短めにしてしまいました。
カラーリングもやめて、元の黒髪に戻すことにします。(^^;)

なんとか1カ月食いつないだが…

先月末に発覚した“金融危機”は、恩師の「偲ぶ会」があったりしながら、なんとか無事に6月の給料日を迎えることができました。(^^;)

でも、ホッとしたとたん、財布のひもがゆるんで、またあれこれ本を買い込んでしまいました。無事に乗り切ったといっても、とりあえずぎりぎり残高ゼロで持ちこたえたと言うだけで、お金がない状態には変わりがありません。しばらくは買い込んだままの本を片づけながら、耐乏生活を楽しむことにします。

佐藤錦

佐藤錦で?す

雨です。久しぶりに梅雨らしいお天気です。急に暑くなって毎日エアコンを効かせすぎて、エアコン負けしたみたいです。眼の奥がず――ーんと疲労した感じで、首筋から左肩にかけてかなり凝っていて、頭が痛くてたまりません。僕はエアコンに弱いので、いつもできるだけ我慢しているのですが、今年は急に暑くなったので、そういう覚悟を固める前にエアコンを使い出したので、ついついそのまま使いすぎてしまったみたいです。意志薄弱ですみませ〜〜〜ん。(^^;)

写真は、知人の紹介で毎年お願いしている山形の農園から送ってもらったサクランボ(佐藤錦)です。甘くて酸っぱくて、今年はちょっと味が濃厚だったか? ごちそうさまでした。

置塩信雄『蓄積論』

置塩信雄先生の『蓄積論』を読んでいますが、これはなかなか相当な本ですね。

これじゃあ意味不明(^^;)ですが、こんなすごい中身だったとは…、なんでいままでちゃんと読まなかったんだろうと後悔することしきりです。この本の中で置塩氏は次のようなことを明らかにしています。

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大阪名物…?

タイガース・プチゴーフル

今日は、新大阪まで日帰り出張。というか、向こうで荷物を渡せば、それで任務完了なので、新幹線で新大阪へ行って、すぐにとんぼ返りしてきました。それでも往復5時間座り続け、疲れました…。

ということで、大阪まで行ってきた証拠として、新大阪駅で買ってきた阪神タイガース公認のプチゴーフルです。(^^;) 紙ケースだけでなく中の缶も虎の縦縞です。でも中身はフツーのプチゴールド。風月堂のマークの代わりのタイガースマークでも付いているのかと期待したのですが…。

東京新聞の世論調査

今日の「東京新聞」におもしろい世論調査が出ていました。

1つは、憲法「改正」問題。全体として憲法「改正」をありうることとして容認する議論が増加する傾向にありますが、そのなかで注目されるのは9条改正反対が多数であること。「改正すべき点はあるが9条改正には反対」と「9条を含めて改正反対」を合わせると、9条改正反対は66%になります。これは「朝日」やTBSの世論調査と基本的に同じ数値です。

2つ目は自衛隊の多国籍軍参加について。自衛隊のイラク派遣を容認する人も含め、77%が「多国籍軍には参加すべきでない」と回答していることは注目できます。これも、大枠で、この間、発表された「毎日」「朝日」の世論調査結果と同じです。

3つ目に、年金制度改革法について78%が「評価しない」と答えています。他の世論調査でも、法案成立後も7?8割が「評価しない」「反対」を表明しています。年金問題での不信は相当根深いものがあると言えます。

最後は、小泉内閣の支持率。3年前の参院選のときは、小泉内閣成立直後ということもあって、共産党支持層でも半分以上が小泉内閣を支持するなど、異常な「小泉人気」にわいていました。しかし3年たってみて、与党の自民党、公明党支持層では引き続き80%以上の支持を集めていますが、民主党、共産党、社民党支持層では17?27%に低下しました。無党派層のなかでも、支持率は83%から43%へとほぼ半減しています。要するに、小泉内閣は、国民の支持という面でも、「自公」政権に“純化”してしまったということです。

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この間、読んだものについてあれこれ(2)

『<帝国>を考える』(的場昭弘編、双風舎刊)という本を、たまたま本屋で見つけてぱらぱらめくっていたら、日本近代経済史の中村政則氏がこういうことを書いているのを見つけました。

 ……多分、冷戦崩壊後の1990年代になってからだと思いますが、わたしは古典的帝国主義の理論では、もはや世界は解けないと強く感じるようになりました。すなわち、独占資本主義=帝国主義だとすると、独占資本主義の国は他国・他民族を絶えず侵略し、植民地化していなければならないことになる。しかし、第二次大戦後の世界をみると、そうはなっていない。イギリス、フランス、ドイツ、そして日本など独占資本主義国を見ても、のべつまくなしに対外的軍事侵略、つまり帝国主義戦争をおこなっているわけではありません。やはり独占資本主義=帝国主義的侵略必然論は間違いではないかと考えるようになったのです。この隘路を突破するためには、帝国主義とは体制(構造〉ではなく、むしろ政策と考えたほうがいいのではないか。政策なら変えられます。……第二次大戦後は、アジア、アフリカ諸国が民族的独立を達成し、どんな強国といえども、他民族を侵略し、植民地化することはできなくなりました。いわば「植民地ぬきの帝国主義」が一般的となったのです。
 このように帝国主義を体制ではなく、政策として捉えるならば経済的要因もさることながら、<帝国主義>をささえる軍事戦略思想、軍事技術・兵器体系、帝国意識の研究が決定的に重要になってきます。(「プチ<帝国>としての日本」、157?158ページ)

中村氏は、独占資本主義=帝国主義という見方には疑問を呈していますが、だからといって、帝国主義的な侵略、世界戦略にとって、経済的要因が意味を持たないと主張しているわけではありません。経済的要因だけで見るのではなくて、軍事戦略思想や軍事技術、兵器体系、帝国意識などを視野に入れて、総合的に判断しようと言われているのだと思います。

同書は、神奈川大学2003年度秋期公開講座の記録で、中村氏の論文は2003年10月23日の講義がもとになっています。

この間、読んだものについてあれこれ(1)

桐野夏生のブーム再来です。

土曜日、外仕事へ行くので分厚い本は持って行けないということで、『錆びる心』(文春文庫)を持って出かけました。短編集で、こういう空き時間にちょこちょこっと読むには便利です。解説(中条昌平氏)にも書かれていますが、1つ1つのストーリーにはもはや「事件」さえ起こりません。にもかかわらず、そこに「何か」が起こっているのは確かで、その「何か」がもたらす「まがまがしさ」が、独特の「桐野ワールド」を生み出しています。ついつい引き込まれ、1日で読んでしまいました。

で、それにつられて、こんどは、新刊(と言っても2月刊ですが)『残虐記』(新潮社)を日曜日、世田谷美術館へのお出かけの“友”として読み始めました。ストーリーは、有名な小説家が突然失踪する。彼女は実は25年前、小学4年生のときに若い作業員に誘拐され、彼のアパートの一室で1年間監禁された被害者だった、というもの。これもかなり“怪しい”小説で、桐野夏生の筆(キーボードか?)は、彼はなぜ少女を誘拐したのか、その1年間に彼と彼女の間に何が起こったか、という“事件”よりも、“事件”が解決され、救出されたあとの彼女に向けられる世間の“好奇”の眼差しや、そういう眼差しにたいする少女の反応、そういうものへ向けられています。そういう点では、ある意味、『グロテスク』にも似ています。“事件”の魔力という“磁場”のなかでこそ現われ出る人間の本性をリアルに描く――そこに桐野夏生作品の醍醐味があるように思いました。

小泉内閣支持率急落

「朝日新聞」の世論調査で、小泉内閣の支持率が、前回の54%から40%に急落。「支持しない」は逆に30%から42%に上昇し、逆転しました。

不支持の理由では、「政策面」が29%でトップです。イラク問題で、自衛隊の多国籍軍参加にたいし「賛成」31%にたいし「反対」が58%。小泉首相が国内で議論する前にブッシュ大統領に伝えたことについても「問題があった」が69%で「そうは思わない」21%を大きく上回っています。北朝鮮再訪問については、「評価する」23%、「どちらかといえば評価する」48%で、再訪朝直後の前回調査とほとんど変わっていないことも注目されます。

小泉内閣の支持率については、20日付「東京」の共同通信社によるトレンド調査(6月17?18日調査))でも、支持47.4%で前回(5月23?24日調査)から7.5ポイント減にたいし、不支持45.4%で13.9ポイント増という結果が出ています。
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誰と「了解」したのか?

自衛隊の多国籍軍参加にあたって、自衛隊は多国籍軍の指揮はうけないという日本と米英政府との「了解」なるものが、ようやく公表されました。しかし、発表された文章は、日本の公使と相手国政府高官との「了解」というだけで、相変わらず、「了解」に達した相手が誰なのか不明です。
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台風

今日は台風で大荒れの天気でした。台風6号は、四国・高知県室戸市付近に上陸して四国を縦断し、瀬戸内海を渡って兵庫県明石市に再上陸、午後日本海に抜けて、いまは北海道に向かって時速65kmという猛スピードでばく進中です。
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壊れゆくもの・生まれいずるもの

宮本隆司展チケット

前日パンクした自転車の修理が終わったあと、世田谷美術館で宮本隆司写真展「壊れゆくもの・生まれいずるもの」(2004年5月22日?7月4日)を見てきました。

宮本隆司氏は1947年生まれの写真家。1996年のヴェネツィア・ビエンナーレ建築展で、建築家宮本佳明、石山修武氏らとのコラボレーションとして、阪神大震災で被災した神戸の街の写真を縦5メートル近くになる大きさに引き伸ばして展示し、この日本館の展示に最優秀賞が与えられました。今回、この写真が日本国内で初展示されるということで、暑い中、出かけてきました。
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バンク修理

昨日、出かける途中にパ〜〜〜ンとでかい音をさせて、自転車がパンクしました。

毎日通勤に使っているので、仕方なく今日、駅前の自転車屋さんで修理してもらいました。

で、自転車屋さんは、一見するなり、「チューブだけじゃなくて外側のタイヤごと交換しないとだめですね〜」。

要するに、タイヤのゴムが擦り切れて、それでチューブに穴があいたのでした。結局、タイヤごとの交換で4500円。金がない!と言っているときにこの出費は辛い…。

修理でき上がってみると、前輪だけまっさらになり、後輪のタイヤがボロボロなのが目立ってしまいます。そのうち、後輪もタイヤごと交換しないとダメなようです。