これも今日の新聞から。
米国務省が、人身売買に関する年次報告を発表。女性や子どもを性産業に従事させるために強制的に売買したり、渡航させたりするなどの行為があると指摘された131カ国を、さらに4つにランク付け。日本は、その下から2番目の「第2分類 要監視リスト」に載せられたということです。
前に、韓国映画「パイラン」に関連して浅田次郎「ラブ・レター」のことを少し書きましたが、ああいう小説が「泣ける」小説として許容されているというところに、客観的にあるいは国際的にみて――ということは、著者浅田次郎氏の意図とは関係なく――、管理売春やそのための人身売買、犠牲となる外国人女性にたいする私たちの“甘さ”が現れていると思います。
毎日新聞夕刊の記事によれば、第1類が「基準を満たす」で、西欧諸国のほかコロンビア、韓国、台湾、香港など計25カ国。第2類「基準を満たさないが努力中」は今回から上下に分けられ、上位は中国、アフガニスタンなど54カ国。日本は下位にあたる「第2類 監視リスト」に。そして、最下位が第3類「基準を満たさず努力も不十分」。アメリカ自身は、当然のように自国をリストの対象にはしていません。下のリストは、読売新聞の夕刊から。
第2分類 要監視リスト |
アゼルバイジャン、ベリーズ、ボリビア、コンゴ民主共和国、コートジボワール、クロアチア、キプロス、ドミニカ共和国、エストニア、エチオピア、ガボン、グルジア、ギリシャ、グアテマラ、ホンジュラス、インド、ジャマイカ、日本、カザフスタン、ケニア、ラオス、マダガスカル、マラウイ、モーリタニア、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、パラグアイ、ペルー、フィリピン、カタール、ロシア、セネガル、セルビア・モンテネグロ、スリナム、タジキスタン、タンザニア、タイ、トルコ、ベトナム、ザンビア、ジンバブエ |
---|---|
第3分類 | バングラデシュ、ミャンマー、キューバ、エクアドル、赤道ギニア、ガイアナ、北朝鮮、シエラレオネ、スーダン、ベネズエラ |