今日、共同通信が「海兵隊司令部に連絡官派遣 米軍との連携強化図る」という記事を配信しています。
米海兵隊との連携強化のため、陸上自衛隊からアメリカの海兵隊戦闘開発司令部(バージニア州クワンティコ)に連絡員を派遣するというもの。記事は以下のとおり。
【ワシントン1日共同】陸上自衛隊が米海兵隊との連携強化を図るため、米バージニア州クワンティコの海兵隊戦闘開発司令部(司令官エドワード・ハンロン中将)に連絡官として2等陸佐を5月中旬から派遣していることが1日、明らかになった。自衛隊が、米本土の海兵隊司令部に連絡官を派遣するのは初めて。
米国防総省が進める米軍再編では、同盟国軍との一体化も目標に掲げられており、日米間の思惑が合致した格好だ。
2等陸佐は陸自研究本部(埼玉県朝霞市)からの派遣で、任期は3年間の予定。
戦闘開発司令部は、緊急時に世界各地で展開する海兵隊部隊の作戦立案や装備、訓練の計画作成のほか、即応性の高い部隊を維持するための長期戦略も検討している。海兵隊の頭脳的な存在で、英国やカナダ、ドイツ、オーストラリアなどが連絡官を常駐させている。(共同通信)[7月2日10時13分更新]
【追記】
読売新聞が、3日、インターネットで次のような記事を配信しています。これによれば、連絡官派遣の動きは昨年2月に具体化されたとのこと。
米海兵隊に陸自連絡官、テロ対策など情報収集
海兵隊は陸自との関係強化を図りたいとして昨年2月、訪米した陸自幹部に連絡官を受け入れる方針を伝えた。陸自は人選を進め、5月中旬、陸自研究本部(東京都練馬区)の2等陸佐を同司令部に派遣した。連絡官の任期は3年程度になる見通しだ。
戦闘開発司令部は米国防総省内にある海兵隊司令部の支援組織。有事の際、短時間で機動的に世界各地に展開する海兵隊の作戦計画や、計画に即した装備、訓練などを立案する。
陸自も、米海兵隊中佐クラスの連絡官を近く受け入れる方向で調整を進めている。
このほか、陸自は現在、米国側の直接の交流相手である陸軍の第1軍団司令部(ワシントン州フォートルイス)や訓練教育司令部(バージニア州フォートモンロー)などに計5人の連絡官を派遣している。(読売新聞)[7月3日14時38分更新]