読みたい本に、もう1冊追加。
- ジャン・ジグレール『私物化される世界』(阪急コミュニケーションズ)
著者は、スイスの社会学者・元国会議員、現在は国連人権委員会で活躍中とのこと。「しんぶん赤旗」7/4の書評で、横浜国大の山崎圭一氏が「全体は〈理論→原因と結果→対策(社会運動)〉というように明確な構成」「グローバル化批判に食傷気味の勉強家にも、大変フレッシュな内容である」と紹介しています。
ところで、出版元の阪急コミュニケーションズですが…
名前からも分るように、関西の阪急電鉄の100%子会社で、雑誌『歌劇』『宝塚GRAPH』などを発行している会社です。それがなぜか、最近、グローバル化批判、ブッシュ批判の辛口本をあいついで翻訳・出版しています。
- ジョン・グレイ 『アル・カーイダと西欧 打ち砕かれた「西欧的近代化への野望」 』
- ベンジャミン・2・バーバー『予防戦争という論理 アメリカはなぜテロとの戦いで苦戦するのか』
- ウィリアム・D・ハートゥング『ブッシュの戦争株式会社―テロとの戦いでぼろ儲けする悪い奴ら』
- モリー・アイヴィンズ/ルー・デュボーズ『ブッシュには、もううんざり!』
- リック・ブラッグ『私は英雄じゃない ジェシカのイラク戦争』
などなど。
翻訳物ばかりですが、宝塚と硬派出版という不思議なつながりです。