兵庫県尼崎市で、後陽成天皇の聚楽第行幸を描いた「洛中洛外図屏風」が新たに発見されたという。6曲1双で高さ172センチ、幅376センチ。全体に金箔が施され、江戸時代前期の作品らしいということですが、まだまだあるところにはあるもんですねえ〜。
MSN-Mainichi INTERACTIVE
洛中洛外図:聚楽第行幸描いた屏風、尼崎市に寄贈
兵庫県尼崎市教委は13日、江戸前期の作とみられる洛中洛外図屏風(びょうぶ)が市民から寄贈された、と発表した。16世紀末、豊臣秀吉が京都に造営した城郭風の邸宅「聚楽第(じゅらくだい)」に後陽成天皇らを迎えた「聚楽第行幸」(1588年)の様子が描かれており、同様の洛中洛外図は他に現存が確認されていないという。徳川家の居城「二条城」も描かれており、市教委は「徳川の時代に秀吉の権力の象徴が描かれたユニークで珍しい屏風だ」としている。
屏風は6曲1双(縦約1.7メートル、横約3.8メートル)。金ぱくの下地に顔料などで、秀吉にゆかりのある建物や隊列の見物人など約900人の様子が描かれている。画風から、聚楽第が取り壊された半世紀以上後に、町絵師が描いたらしい。(毎日新聞 2004年7月14日 大阪朝刊)