イギリスの独立調査委員会が、イラク戦争が始まる前のイラクの軍事力にかんする情報は間違っており、「フセイン元大統領は使用可能な大量破壊兵器はおそらく保有していなかった」との報告書を発表しました。ブレア首相は、“フセイン政権は大量破壊兵器を持っている”というだけでなく“45分で配備できる”といっていたのですが……。
開戦前のイラク情報には多くの欠陥=英独立調査委報告
[ロンドン 14日 ロイター] イラクの大量破壊兵器保有疑惑の情報に関する問題を調査していた英国の独立調査委員会は、イラク戦争が始まる前のイラクの軍事力に関する英国情報機関の情報には深刻な欠陥を数多く含んでいた、と指摘、フセイン元大統領は使用可能な大量破壊兵器はおそらく保有していなかった、との見解を示した。
「バトラー報告」と呼ばれるこの報告書は、大量破壊兵器がたとえ存在したとしても、配備できる状態のものが大量にあったわけではなく、大量破壊兵器を使用するための踏み込んだ計画もなかった、と指摘した。
2002年9月にJICが公表したイラクの大量破壊兵器に関する報告書で、ブレア首相は、イラクが大量破壊兵器を保有し、その一部は45分以内に配備可能、と主張していた。(ロイター)[7月15日7時49分更新]