在日米軍基地の再編で、アメリカ側は、在日米軍司令官を大将級に格上げし、司令部も、現在の空軍横田基地から、陸軍第1軍団司令部の移転が予定されているキャンプ座間に移そうとしていることが明らかになりました。在日米軍司令部を、第1軍団司令部に事実上統合しようと言うものなんでしょうか?
米、在日米軍を拠点にアジア安保構想…司令官を大将に (読売新聞)
在日米軍基地の再編をめぐる日米協議で、米国側が、在日米軍司令官を現在の中将から大将へ格上げして司令部機能を強化したうえで、同司令部を横田基地(東京都福生市など)から陸軍のキャンプ座間(神奈川県)へ移転する計画を示したことが17日、明らかになった。
在日米軍をアジア・太平洋地域の安全保障上の拠点と位置づけるとともに、米側としては、自衛隊との連携を深めることで東アジア全体における抑止力を日米共同で高めたい考え。
在日米軍全体を統制する司令部は現在、横田基地にあり、司令官は空軍のワスコー中将が務めている。米国の構想では、このポストを大将級に格上げしたうえで、陸軍第1軍団(米ワシントン州フォートルイス)司令部の移転先として検討されているキャンプ座間へ在日米軍司令部そのものを移すというものだ。
これにより、在日米軍司令部は在韓米軍司令部などよりも格上となり、機能と権限も大幅に強化される。
また、米国は、日米共通の課題である弾道ミサイルへの対処を日米共同で効果的に行うため、地上配備型システムを運用する航空自衛隊の航空総隊司令部(東京都府中市)を米空軍司令部のある横田基地へ移転すべきだとの構想も打診した。
サンフランシスコでの日米外務・防衛当局者の協議は当初、15、16日の2日間の日程だったが、米側の希望で17日も協議を続行する。[ 2004年7月18日3時3分 ]