在日米軍司令部に独自の作戦指揮権

在日米軍基地の再編にともなって、在日米軍司令部を空軍横田基地から陸軍キャンプ座間に移転し、米陸軍第1軍団司令部と統合するという動きと関連して、再編統合された司令部に独自の作戦指揮権を与える方針であると報道されています。

「読売」は、「日本有事への対応強化」のためと報じていますが、これはあまり根拠はありませんね。むしろ、陸軍第1軍団司令部との統合で、東アジア地域を含む広い範囲での作戦指令機能を持たせようと計画と読むべきではないでしょうか。

日本有事への対応強化、在日米軍に独自指揮権

日本有事への対応強化、在日米軍に独自指揮権 (読売新聞)

 米軍が横田基地(東京都福生市など)から陸軍のキャンプ座間(神奈川県)への移転を計画している新たな在日米軍司令部の構想で、米軍が日本有事などへの対応を強化するため、日本国内に駐留する陸海空軍と海兵隊の部隊を統括する独自の指揮権を同司令部に付与する方針であることが19日、明らかになった。
 現在、在日米軍司令部には独自の作戦指揮権はなく、各軍がハワイの太平洋軍司令部の直接指揮を受ける形になっている。
 米軍の構想では、キャンプ座間へ移転した新たな司令部の司令官は、これまでの空軍中将から陸軍大将に格上げされる見通しだ。新司令官も部隊の出動など基本的な統制では、太平洋軍司令官の下にある。
 しかし、作戦指揮権が新司令官に付与されることで、新司令官は自衛隊と米国の陸海空軍と海兵隊の役割分担を具体的に決めることができるようになる。
 米サンフランシスコで15日から3日間行われた日米協議で、米側は、在日米軍司令官を現在の中将級から大将級に格上げして司令部機能を強化し、在日米軍をアジアにおける安全保障の司令塔と位置づける構想を提示した。[ 2004年7月20日3時8分 ]

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