小泉首相が、19日になって、新潟洪水の被害地を視察しましたが、そのとき首相は「テレビで見た以上にひどい」とのたまわったそうです。
政府はすでに、13日に現地調査団の派遣を決定しており、状況把握をしているはず。それにもかかわらず、首相が現地に足を踏み入れて、はじめて「テレビで見た以上にひどい」ことが分ったというのは、いかに政府として被害の実態把握ができていないかということの証拠です。
現地調査団がテキトーな報告をしたのか、それとも報告から被災の実態を想像できない首相の能力の問題なのか分りませんが、16日に現地を視察した石原大臣も「テレビで見るより深刻」と発言しています。結局、政府をあげて、テレビを見て状況判断していた、ということです。
「テレビで見た以上だ」 首相が新潟豪雨の被害視察
「テレビで見た以上だ」 首相が新潟豪雨の被害視察 (共同通信)
小泉純一郎首相は19日午後、集中豪雨の被害に見舞われた新潟県の見附市などを訪問、現場の状況を視察した。平山征夫同県知事らから説明を受けたほか、堤防が決壊、浸水した地区の被災住民からは「しっかりやってくれ」などと悲痛な声が相次いだ。
首相は視察後、「テレビで見た以上にひどい。これだけ多くの被害を受けているのだから激甚災害の指定は当然だ」と記者団に述べ、地元自治体と連携して復旧を急ぐ考えを示した。
強い雨で被災住民に不安 石原国交相が現地視察 (共同通信)
石原伸晃国土交通相は、中之島町などの被災現場を視察。「テレビで見るより深刻。小泉内閣を挙げて復旧に尽力する。まず被害実態を把握したい」と述べた。