確かに法律を厳格にしたからと言って、不正政治献金事件が減るとは限らないだろうけど、やっぱり不正な政治資金の授受は、罪になるということは厳格にやってほしい。主管大臣が「制度を厳しくすれば(政治と金の問題が)確実に減るというものではない」と言ってしまったのでは、初めから、法律で規制するつもりはありませんと宣言したようなもの。国民の疑惑には何も答えず、もっとカネが欲しいという本音が透けて見える感じがします。
最低限、「後で訂正すれば大丈夫」という仕組みを改める、それに「繰越金」についてはきちんと現金・資産と照らし合わせて監査する――この2点は改善してほしい。
厳格化しても減らない 旧橋本派献金で総務相
衆院の政治倫理・公選法改正特別委員会が4日午前開かれ、日本歯科医師連盟(日歯連)による自民党旧橋本派への1億円献金問題などについて民主党の永田寿康氏が、橋本龍太郎元首相ら計5人の参考人招致を要求し、政治資金規正法の厳格化を求めた。麻生太郎総務相は「制度を厳しくすれば(政治と金の問題が)確実に減るというものではない」と述べるにとどまった。
自民党が衆参両院の予算委員会開催に応じなかったため、民主党が追及の場として同特別委での審議を要求し開かれた。自民党は司法当局が捜査中であることなどを理由に、橋本氏らの参考人招致要求に応じていない。(共同通信)[8月4日12時13分更新]