相当の困ったちゃん

小泉首相が、来年も靖国神社に参拝すると発言したことに、中国政府が厳重な抗議をおこないました。日中の歴史問題は、先のアジアカップでも大きな問題になりましたが、その直後の首相の発言には本当に呆れるとしか言いようがありません。

スポーツの場にああいう形で政治を持ち込んだことには賛成できませんが、日本が、中国侵略の歴史に真摯に向き合い、その誤りを反省し、率直に謝罪の気持ちを表わすことは、日中友好と交流発展にとって欠かせないことです。にもかかわらず、自民党などの政治家による、反省を欠いた発言がくり返されることは、中国側からみれば、本当日本は侵略戦争の反省に立っているのか疑わせるに十分なものです。とくに今回の小泉首相の発言は、かなり意図的、分かって発言しているものだけに、相当悪質です。ここまで厳しい批判も当然といえます。

「挑発的」と強い不快感 中国、靖国参拝継続に(共同通信)

「挑発的」と強い不快感 中国、靖国参拝継続に

 【北京11日共同】中国外務省の孔泉報道局長は11日、小泉純一郎首相が来年も靖国神社に参拝すると10日に発言したことについて「日本の指導者が被害国民の正義の訴えを軽視して挑発的な言論をしたことに不満と遺憾を表明する」と述べ、強い不快感を示した。
 「挑発的」との強い表現での批判は、再三の申し入れにもかかわらず小泉首相が参拝姿勢を変えないことへの中国政府のいら立ちを示している。
 孔泉報道局長は歴史問題を正しく認識することが日中関係の政治的基礎であると強調し「日本の指導者が侵略を反省するとの約束を守り、被害国民の感情を再び傷つけないよう希望する」とも語った。
 首相の発言はサッカーのアジア・カップで噴出した中国国民の反日感情をさらに悪化させる恐れもあり、靖国問題が続く限り日中関係改善の兆しは見えそうもない。(共同通信)[8月11日19時13分更新]

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