実は、関西電力は、今年6月に、11カ所の火力発電所で3000件以上の検査データのねつ造などをしていたことが発覚しました。安全管理の体制に、根本的な問題がありそうです。
記録ねつ造など3659件 関電、10数人処分へ
関西電力は28日、運営する火力発電施設11カ所すべてで、2000?2003年度に自主検査のデータねつ造など不正な記録処理があったと発表した。不正の総数は計3659件に上り、特に悪質な処理にかかわった10数人の処分を検討している。
関電はMOX燃料のデータねつ造問題で停滞していた高浜原発のプルサーマル計画を、今年再開したばかり。発電施設検査での不正発覚で、管理体制に対する不信が広がりそうだ。
不正が明らかになったのは10カ所の火力発電所と、関西空港に電力を供給する発電施設の計11カ所。関空関連施設では既に176件が発覚しており、今回新たに見つかった不正は計3483件。分解検査を実施していないのに記録をねつ造した例や、計測値や管理基準値の書き換え、開いていない会議の議事録作成など特に深刻な不正が38件見つかった。
また点検書類の作成が締め切り日を遅れるなどのミスも、新たに3345件が発覚した。(共同通信)[6月28日16時22分更新]