米軍、墜落機と同型ヘリの飛行再開

普天間基地の米軍は、墜落したヘリと同じCH53D型機の飛行を再開しました。これは、沖縄に駐留している第31海兵遠征部隊(31MEU)の兵員のイラク派遣のため、強襲揚陸艦エセックスに兵員を輸送したもの。事故原因も明らかにならないうちの飛行再開はまったく横暴、傍若無人の振る舞いです。

同型ヘリ、飛行再開=普天間飛行場から米軍?直前に地元連絡・沖縄(時事通信)

琉球新報の記事によれば、こんどの墜落事故そのものが、実は、この海兵隊員のイラク派遣計画の準備中に起こったもので、結局、米軍は事故は起こったけれども作戦計画はそのまま続行したということになります。琉球新報記者の次の言葉が沖縄の気持ちを代弁しているように思いました。

民間地でのヘリ墜落という重大事態も、米軍側からみれば、演習や軍事作戦の遂行に影響を及ぼしてはいけない程度の問題なのか。県民にそう受け止められても仕方がない。

軍事作戦優先の論理 米軍ヘリ飛行再開(琉球新報)

同型ヘリ、飛行再開=普天間飛行場から米軍?直前に地元連絡・沖縄

 沖縄県宜野湾市の米軍ヘリ墜落事故で、在沖縄米海兵隊は22日、中止していた事故機と同じCH53D型の飛行を再開した。宜野湾市によると、6機が同日昼すぎ、相次いで同市の米軍普天間飛行場を離陸した。
 稲嶺恵一知事が21日、米側に「全面的な飛行停止」を求めたばかりで、沖縄では米軍への反発が強まりそうだ。
 米側は事故原因について「尾翼ローターの小さな部品の一部がなくなっており、これがコントロール喪失につながった」と判断。原因は同型機に共通する欠陥ではなく、「事故機特有のもの」と結論付け、飛行再開に踏み切った。
 宜野湾市によると、離陸直前、米側から「D型がホワイトビーチに向け飛び立つ」と連絡があった。この際、原因は「整備不良ではないか」とただしたところ、米側は否定したという。(時事通信) – 8月22日18時1分更新

米軍、墜落機と同型ヘリの飛行再開」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 大西 宏のマーケティング・エッセンス

  2. こんにちはGAKUさん
    ここ十日間の沖縄での出来事は「マイノリティに負担を押し付ける社会は不公正である」ということについて深く考えさせられます。沖縄県民の平穏に暮らす権利を奪っているのは誰なのかについても考え続けていきたいです。米軍なのか日本政府なのか、それとも、我々の無関心なのかな・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください