今年3月、地球からわずか6,600kmの上空を小惑星が通過していたことが明らかになったそうです。上空6,600kmというとピンと来ませんが、静止衛星が上空3.6万kmですから、その5分の1程度、月と地球の距離37万kmからすれば約50分の1という“近さ”です。といっても、ハッブル望遠鏡の軌道が600kmに比べれば相当に上空ではあるのですが…。
ちなみに地球をかすめていった小惑星は直径8メートルとか。この程度なら、大気圏に突入して燃え尽きるということはないでしょうが、まあちょっとでかい隕石というところでしょうか…。恐竜絶滅をもたらした巨大隕石と言われるものは、直径10kmほどと推定されているので、とりあえずご安心を。(^^;)
小惑星が地球とニアミス…観測史上最短の6600キロ(読売新聞)
小惑星が地球とニアミス…観測史上最短の6600キロ
【ワシントン=笹沢教一】今年3月、地球からたった約6600キロの上空を直径8メートルの小惑星が通過していたことが、国際天文学連合小惑星センターの最新の報告で26日、明らかになった。
観測史上、最も近くを通過したことになるが、あまりに小さく、仮に地球に衝突したとしても大気中でばらばらになってしまい、地上への大きな被害はなかったとみられている。
この小惑星は、米マサチューセッツ工大リンカーン研究所が、地球に接近しているところを最初に観測。昼の時間帯だったため、完全に追跡することはできなかったが、後に米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所が正確な軌道を計算したところ、3月31日に地球から約6600キロを通過していたことがわかった。この距離は地球の半径6400キロとほぼ同じ。これまでのニアミス記録は、今年3月18日に観測された上空4万3000キロで、大幅な記録更新。この小惑星の次の接近は3年後だという。(読売新聞) – 8月26日20時26分更新