NHKの報道によれば、配管破損事故のあった関西電力美浜3号機の隣の美浜2号機でも、昨年9月の定期検査で配管の肉厚が安全基準を下回っていたことが分ったにもかかわらず、その後はいかんの交換もせずに運転を続けていたそうです。
これでますます、今回の事故が「たまたま検査リストから漏れいてた」ために起こったのではなく、「安全管理」をやる気のない関西電力の“体質”が引き起こした事件であったことが分ります。
ちなみに、このニュースはまだ新聞やインターネットでは流れてないみたいですが、NHKの特ダネなんですかねえ…。
配管 2号機でも基準下回る
事故があった美浜原発3号機では、配管の内側が熱水の流れによって削られる「減肉」という現象が起きて配管が破損したことが分かっています。このため関西電力では、ほかの原発についても調べた結果、事故があった3号機の隣の美浜原発2号機では、去年9月の定期検査で、100気圧の熱水を流す厚さ19ミリ余りの配管が、安全基準の17.6ミリを下回っていることが分かったにもかかわらず、その後も配管を交換せずに運転を続けていたことが分かりました。また「寿命が2年以下」と判定され交換が必要だった別の配管でも、そのまま運転していたケースが数件あったということです。関西電力は、国の安全基準をもとに作成した管理指針の中で、配管の厚さが2年以内に安全基準を下回るという検査結果が出た場合は、交換すると定めており、原子力安全・保安院は「基準が守られておらず、安全管理に問題がある」として早急に配管を交換するよう指導しました。 [NHK 08/27 04:26]