パウエル米国務長官が、議会上院委員会の証言で、「(大量破壊兵器の)なんらかの備蓄を我々が発見するということは、ありそうにないと思う」「我々は過去にさかのぼり、なぜ(現実と)異なる判断をしたのか突き止めねばならない」と発言。
しかし、今ごろになって「なぜ現実と異なる判断をしたのか」と言われてもねえ…。当時から「現実と異なる判断だ」という意見はいっぱいあったのだから。
<米国務長官>イラク大量破壊兵器情報の誤り認める(毎日新聞)
そういえば、 「この問題は、アメリカ対イラク、あるいはアメリカ対フランスの問題ではありません。『全世界対大量破壊兵器を持っているイラク』の問題であることを忘れてはいけないと思います」(小泉内閣メールマガジン 第86号 2003/03/13)と書いた小泉さんは、自分が「現実と異なる判断をした」ことについてどういう反省の弁を述べてくれるのでしょうか?
<米国務長官>イラク大量破壊兵器情報の誤り認める
【ワシントン中島哲夫】パウエル米国務長官は13日、上院政府活動委員会での証言で、ブッシュ政権がイラク戦争開戦の大義名分とした旧フセイン政権の大量破壊兵器について「なんらかの備蓄を我々が発見するということは、ありそうにないと思う」と述べた。また「我々は過去にさかのぼり、なぜ(現実と)異なる判断をしたのか突き止めねばならない」とも語り、開戦前のイラクの大量破壊兵器に関する情報が誤っていたことを従来より明確に認めた。
パウエル長官を含めブッシュ政権高官は既に、旧フセイン政権には大量破壊兵器を開発し保有する「意図と能力」があり、それは十分に重大な脅威だったという論理で戦争を正当化する姿勢に転じている。しかし長官は、開戦前の昨年2月に国連安全保障理事会でイラクの同兵器保有を断定的に報告した経緯があるだけに、トレーラー型の「移動生物兵器実験室」について今年4月「確実な情報ではなかったようだ」と認めるなど、徐々に前言を撤回してきた。
パウエル長官はブッシュ大統領が11月の選挙で再選されても現職には留任しないと見られている。今月7日にはイスラエル軍とパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」の報復合戦を等しく批判し、イスラエル支持一辺倒ではないところを示した。歴史の検証を意識し、誤りや偏りを正そうとしている可能性がある。(毎日新聞) – 9月14日12時50分更新
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