プロ野球スト 新聞各紙は?

プロ野球のストライキについて、新聞各紙はどういう立場を取っただろうか。社説などを見比べてみた。

毎日新聞「責任はNPBの怠慢にある」(18日「社説」)
「(新規参入について)カレンダーに照らし合わせてみるまでもなく、来春に間に合うだけの十分な時間はある。『公正な審査をするには、時間はない』というNPB側の言い分には、協約上、説得力はない。時間があるのに1年後回しにするのは、NPB側の職務怠慢である。その結果、ストが行われるのだから、『どっちが悪い』と聞くまでもなくストの責任はNPB側にある。損害賠償など、論外の話だ。」
朝日新聞「このストを生かせ」(18日「社説」)
「時間を延ばした交渉で、選手会は新規参入について、来季に向けて最大限努力してもらいたいとまで譲歩した。…だが、経営側はこれを認めれば合併の意味が無くなると考えたのだろう。新規参入について『最大限努力する』という約束さえも拒んだ」「これは理解できない。あまりにもかたくなではないか」
東京新聞「一日も早く解消せよ」(18日社説)
「来季セ、パ六球団の維持を求める選手会側に、『最大限の努力』さえ約束できないプロ野球組織側の姿勢は、ファンの目にも奇異に映るはずである。そもそも、パ・リーグが五球団になることが、不自然な状態なのである」

 「読売新聞」は、「ファン裏切る“億万長者”のスト」(社説)のタイトルが示す通りで、中身を紹介する気にもなれない。
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東京新聞スポーツ欄の方針変更

プロ野球選手会のストライキをめぐって、東京新聞は、社説でも「日本プロ野球組織、選手会双方に引き続き全力を尽してもらいたい」と言いつつ、「来季セ、パ六球団の維持を求める選手会側に、『最大限の努力』さえ約束できないプロ野球組織側の姿勢は、ファンの目にも奇異に映るはずである」と、選手会側支持の立場を鮮明にしている。社会面にとりあげられた「識者の声」も、そろってオーナー側の非を指摘するものばかり。

その中で、スポーツ欄だけが「ファンの思いどこへ」「労使綱引き 最悪の事態に」の見出しが踊り、「選手会はやや感情的」「ストライキの敢行に行き着いては取り返しがつかない」と、最終的には選手会側に非があるとする特異な立場を展開していた。なぜ…?
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古田男泣き

昨日の「すぽると」で、番組側がファンからのメッセージを読み上げるのを聞いて、古田選手が思わず男泣きしていました。やっぱり相当悔しかったんでしょうねえ。プロ野球機構側からは「ストライキの原因は古田だ」みたいな個人攻撃まで受けて…。疲れもあって、こらえていたものがこみ上げてきてしまったんでしょう。

しかし、テレゴングの結果は、スト賛成が37万以上、反対は1万2千ほど。30倍の大差がつきました。ファンはみんな応援している! 古田がんばれ!

すぽるとでの坂井氏の根来批判

昨日の「すぽると」で、元西武・ダイエー代表の坂井氏が、根来コミッショナーが12球団に秘密文書を配っていると批判した発言の全文を紹介しているブログを発見しました。ニュースを見逃した人はぜひご覧になってください。

マリンブルーの風:卑怯なり根来。敵前逃亡の内幕

メディアは、この指摘をぜひ検証してほしい。スポーツ関連の新聞・番組なども、自分たち自身が“巨人におんぶにだっこ”の存在なのか、それとも自立したジャーナリズムなのか、それが問われています。
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根来コミッショナー

フジテレビの「すぽると」で、元西武・ダイエー球団経営者の坂井氏が、根来コミッショナーについて、次のように発言していました。(ビデオをとった訳ではないので、あくまでこういう趣旨の発言ということです)

根来コミッショナーは、「選手会は労働組合ではない。違法ストライキだ」という秘密文書を12球団に回した。だから辞任なんて言うけれども、強行にやれとあおっておいて、どうにもならなくなって遁走しただけだ。このことは、時期は分からないが、やがて明らかになる。

これが本当だとしたら、とんでもないことです。