日曜日の各紙書評から
- 星野興爾『世界の郵便改革』(郵研社 1,575円)
- 小倉和夫『グローバリズムへの叛逆』(中央公論新社 2,310円)
- 香山リカ『<私>の愛国心』(ちくま新書 735円)
- 鈴木靖民編『倭人のクニから日本へ』(学生社 2,520円)
1冊目は、アメリカ、イギリス、ドイツ、ニュージーランドなどの郵便事業「改革」を紹介したもの。かつてあれほど持ち上げられたニュージーランドの郵政民営化は散々な結果になっているらしい。小倉和夫氏は、国際交流基金理事長。
あと、読売の読書欄で、島田雅彦氏のこれまで書いてきた作品の流れが紹介されていて、役だつ。あと目立ったのは、柳美里『8月の果て』が毎日(高橋源一郎)と日経(清水良典)の2紙で非常に好意的に取り上げられていたこと。読みにくいクセのある小説だが、しかし読んでいて面白いことは間違いない。