NHKの世論調査によれば、プロ野球選手会のストライキについて、78%が「スト支持」と回答。プロ野球組織(NPB)や球団側の敗北は、もはや覆い隠しようもありません。
プロ野球スト 支持約80%(NHKニュース)
「支持しない」は12%でした。また、支持する理由としては、「球団側が誠実でない」40%、「球団側が展望を示していない」40%など。
注目すべきは「プロ野球に感心がなかったが関心を持つようになった」22%という数字。これを来季ファンとして獲得できるか、それともいっそうの離反を招くことに終わるのか、違いは大きいですよ。
プロ野球スト 支持約80%
NHKは、9月20日と21日の2日間、全国の20歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行いました。調査の対象となったのは1933人で、このうち61.1%にあたる1181人から回答を得ました。
それによりますと、選手会が来シーズンも12球団を維持することを求めてストライキを行ったことに対し、「支持する」と答えた人は78%で、「支持しない」の12%を大きく上回っていることがわかりました。支持する理由としては、「選手会側の要求に球団側が誠実に応えていないから」が40%、「球団側が球界再編の将来展望をきちんと示していないから」が40%、「球団の合併によって選手や職員の雇用に大きな影響が出るから」が18%などとなっています。
また、選手会が来シーズンから新しい球団の参入を求めたのに対し、球団側が来シーズンはセ・リーグ6球団、パ・リーグ5球団の変則的な2リーグ制を実施する方針について、「まったく納得できない」が43%、「あまり納得できない」が35%で、計80%近くの人が「納得していない」ことがわかりました。納得できない理由について、「球団の新規参入は来シーズンから認めるべきだから」が45%、「ファンの意向を考えていないから」が28%、「球団の減少でファンが減り、プロ野球が衰退する心配があるから」が12%、「5球団でパ・リーグの試合を組むのが難しいから」が11%、などとなっています。また、インターネット関連企業2社の新しい球団の設立に向けた動きについては、「大いに評価する」が59%、「ある程度評価する」が27%で、90%近い人が評価していることがわかりました。
ストライキを解決するために何が必要かと聞いたところ、「球団の新規参入は来シーズンからの実施を検討してほしい」が43%、「球団側が選手会側に歩み寄ってほしい」が30%、「選手は高額な年俸の改善を検討してほしい」が14%、「選手会側が球団側に歩み寄ってほしい」が3%、などとなっています。
このほか、今回の球団の合併問題や選手会のストライキなど一連の動きでプロ野球に対する気持ちに変化があったか聞いたところ、「もともとプロ野球ファンで気持ちに変わりはない」が35%、「プロ野球に関心はなかったが関心を持つようになった」が22%、「もともとプロ野球に関心はなく、今も特に関心はない」が16%、「もともとプロ野球ファンだったが関心がより高まった」が14%、「もともとプロ野球ファンだったが応援する気持ちが薄れた」が9%、などとなっています。特に、女性だけに限ると32%の人が、「プロ野球に関心はなかったが関心を持つようになった」と回答しました。 [NHKニュース 09/22 19:20 ]