巨人のオーナー・滝鼻卓雄氏が、読売新聞のインタビューで、「セ、パ両リーグとも6球団ずつが理想」と、パリーグへの来季からの新規球団加盟を支持すると表明。
「いまさら、何を!」と言いたくなるのは確かですが、まあ、世論に押されての事実上の軌道修正なのだから大目に見てやりましょう。
「パ6球団が理想」滝鼻・巨人軍オーナー、参入に期待(YOMIURI ON-LINE)
それにしても、今回のプロ野球ストで、いまや巨人=「選手会(古田選手)をいじめる一番の悪者」というイメージがすっかり定着してしまいました。21日の巨人戦の視聴率は9%台、横浜スタジアムの観客数1万7000人。同じ日、札幌ドームは4万3000人で、「平日だから入らないのは当たり前」とは言えません。もちろん、ビジターとホームの違いはありますが、優勝争いの真っ最中なんだから、本当に巨人が人気あるなら、もっとお客さんが入るのでは? ねえ。(^^;)
「パ6球団が理想」滝鼻・巨人軍オーナー、参入に期待
史上初のストライキが決行されるなど危機的状況に陥っているプロ野球の在り方について、読売巨人軍の滝鼻卓雄オーナー(オーナー会議議長)は22日、読売新聞東京本社でインタビューに応じ、「巨人オーナーとしては、セ、パ両リーグとも6球団ずつが理想。正常なリーグ戦、オールスター、日本シリーズも出来る」と語り、来季からのパ・リーグへの新規球団加盟に期待感を表明した。
新規参入球団については、永続的に保有する意思、能力があるかなどについて公正、透明性を確保した審査をしたうえで、「オーナー会議は機動的に動いて結論を得たい」と述べた。10月中に臨時オーナー会議を開催することも視野に入れ、速やかに対応して結論を出す意向だ。
また、オリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズの統合球団に残らない選手を、新規加盟を目指す企業が選手確保の対象に含める希望があれば、「既に決定した配分方法を若干、修正しなくてはいけないかも知れない。プロ野球の選手はこの12球団にしかいないのだから」と、柔軟な対応を取る可能性を表明した。
セ6、パ5球団を前提として導入が検討されている交流試合に関しては、「私としては、セ6、パ6球団になってもやりたい。魅力のあるカードが新しく誕生することは良いこと。オーナー会議議長として来季に間に合うよう議論を重ねて行きたい」と語り、プロ野球活性化のため、来季からの交流試合導入に強い意欲を示した。
スト決行という異常事態を招いた今回の混乱については、「赤字に苦しむパ・リーグを救済しようというのが議論の出発点だったが、球団と選手会の全面対決となり、ファンを巻き込んでしまった。危機的状況と認識している。しかし、野球の底辺を広げてさらにファンに喜んでもらえるような、新しいプロ野球へ向けての改革を進める好機でもある。これからは前向きの議論に切り替えたい」と語った。 (2004/9/23/03:08 読売新聞)