今日の読売新聞の社説

選手会とプロ野球機構の交渉妥結・スト回避をうけて、今日の「読売新聞」の社説を、みなさん、読みました? 「プロ野球再生に前向きの論議を」って、前向きの議論を拒否してたのは誰だ?と言いたくなる中身です。 

しかし、これも何かの記念。ピン留めしておきます。

スト問題収拾「プロ野球再生に前向きの論議を」(読売新聞)

9月24日付・読売社説 [スト問題収拾]「プロ野球再生に前向きの論議を」

 プロ野球の週末スト問題が収拾されることになった。労組・日本プロ野球選手会と経営側に当たる日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の労使交渉が、ようやく妥結した。今度の土曜、日曜は、球場に球音とファンの大歓声が戻ってくる。喜ばしいことだ。
 交渉は二週間にわたって断続的に行われてきた。当初は近鉄とオリックスの統合の是非が争点だったが、途中から新規球団参入問題に議論の中心は移った。
 溝は埋まらなかった。参入時期をめぐって、「来季」の確約を望む選手会と、「来季以降」としたい経営側が、譲らなかったためだ。先週の土、日曜にはプロ野球史上初のストが決行され、計十二試合が中止になった。
 残念なのは、選手会も経営側も、それぞれプロ野球の将来を真剣に考えているのに、理解し合えなかったことだ。
 選手たちは、球団数が減ることで球界が衰退し、雇用にも影響が出るのではないか、と懸念した。パ・リーグ六球団を維持するため、参入申請したIT関連企業などが来季から加われるよう、経営側に求めた。かなりのファンが、こうした考えを支持したことは確かだ。
 一方の経営側は、この問題に、より慎重に対処する必要があると主張した。新たに球団経営に乗り出した企業が、わずか一年、あるいは三、四年でチームを放り出してしまった例が、過去いくつもあったからだ。
 まじめに球団経営と取り組む覚悟はあるのか、財政基盤や準備状況は万全か、などをきちんと審査する制度作りが先決だ、と考えたわけだ。
 ただ、NPBに、自分たちの主張を正しく選手たちに理解してもらい、ファンにもアピールする努力が不足していた感は否めない。それが「かたくなだ」といった批判を浴びる結果となり、最後は譲歩する形で妥結に至った。
 今後、新規参入については、選手やファンを納得させられる、公正で透明な審査を、心がけてもらいたい。
 今回の労使交渉は、球界関係者やファンだけでなく、ふだん野球にあまり関心を示さない人たちの注目も集めた。
 赤字経営や観客数の伸び悩みに苦しむ球団が多いこと、テレビ視聴率も頭打ち状態にあることなど、球界の危機的状況も広く知られる結果となった。
 プロ野球「再生」のためには、選手と経営側の“対決”ムードを払拭(ふっしょく)し、前向きな議論に転換する必要がある。
 一方で、この間のもやもやを吹き飛ばすような面白い試合、はつらつとした選手のプレーを見せてほしい。 (2004/9/24/01:57 読売新聞)

「公正で透明な審査を、心がけてもらいたい」なんて、一番、不透明で不公正だったところに言われたくないですよ?。対決ムード払拭というなら、「たかが選手」といって選手を見下すのをまず「払拭」してほしいですね。「この間のもやもや」は、自分たちが発生源だったことを忘れてもらっては困ります。

今日の読売新聞の社説」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 猫の法学教室

  2. ピンバック: 会長のいろんなもの紹介

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