賠償請求する球団、しない球団

選手会のストライキにたいして、プロ野球組織側は各球団が損害賠償することになるとしていましたが、今日のところ、球団によってかなりの温度差があるようです。

中日は、白井オーナーが賠償請求しないと言明。日ハムも、オーナー、会長、社長の三者会談で、請求しないことを決定しました。意外なことに、近鉄も請求しない方針のようです。まあ、球団が無くなるのですから、いまさら請求云々と言ってみても仕方ないのかも知れません。

これに対し、オリックスは、小泉隆司球団社長が記者会見して賠償請求する方針を明らかにしています(18日)。 ダイエーも、5億円の損害賠償する方向で検討すると表明しています。
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日経新聞も態度変更?

新聞各紙がこぞってストについての社説を出す中、日経新聞は、昨日は社説なし。その代わり、スポーツ欄で編集委員島田健氏が「経営権に踏み込むスト」という解説記事を署名入りで書いていた。曰く、「近鉄とオリックスの統合はまさに経営権の問題」。「そこまで要求するなら我が身を削る覚悟があるのか聞きたくなる」。「今回は選手の雇用が確保されることが決まっている。なぜ、ストまでと思う人も多いだろう」など、いちおう喧嘩両成敗的なことは書いてあるとはいえ、基本は選手会側の身勝手、我が儘を強調する内容。日経らしいコメントともいえるが、選手会側はすでに年俸問題を含む協議で合意しているのだから、「我が身を削る覚悟があるのか聞きたくなる」というのはあまりに不勉強だ。

ところが、今日になると、立場を一転させて、プロ野球組織・球団側の態度を批判していた。

日経新聞「来季からの新規参入を認めるべきだ」(19日社説)
「選手会側が要求した『来季からの新規参入』がなぜ認められないのか、日本プロ野球組織(NPB)と球団側が明確な説明をしない限り、ファンも納得しないだろう」。「不可解なのはNPB・球団側の対応である。新規参入を妨げていた加盟料60億円、参加料30億円を撤廃し、新たに保証金制度を導入して新規参入を促すとしながら、選手会側が求めた『来季からの新規参入』を『審査に時間がかかる』という理由で拒否したのは説得力に乏しい」。「NPB・球団側が『来季パ5球団』にこだわるのは理解に苦しむ」。「NPB・球団側はファンの視線を意識し、公明正大な手法でプロ野球の改革に取り組むべきである」

日経新聞がなぜ態度変更したか分からないが、この社説には全面的に賛成したい。

プロ野球スト 新聞各紙は?

プロ野球のストライキについて、新聞各紙はどういう立場を取っただろうか。社説などを見比べてみた。

毎日新聞「責任はNPBの怠慢にある」(18日「社説」)
「(新規参入について)カレンダーに照らし合わせてみるまでもなく、来春に間に合うだけの十分な時間はある。『公正な審査をするには、時間はない』というNPB側の言い分には、協約上、説得力はない。時間があるのに1年後回しにするのは、NPB側の職務怠慢である。その結果、ストが行われるのだから、『どっちが悪い』と聞くまでもなくストの責任はNPB側にある。損害賠償など、論外の話だ。」
朝日新聞「このストを生かせ」(18日「社説」)
「時間を延ばした交渉で、選手会は新規参入について、来季に向けて最大限努力してもらいたいとまで譲歩した。…だが、経営側はこれを認めれば合併の意味が無くなると考えたのだろう。新規参入について『最大限努力する』という約束さえも拒んだ」「これは理解できない。あまりにもかたくなではないか」
東京新聞「一日も早く解消せよ」(18日社説)
「来季セ、パ六球団の維持を求める選手会側に、『最大限の努力』さえ約束できないプロ野球組織側の姿勢は、ファンの目にも奇異に映るはずである。そもそも、パ・リーグが五球団になることが、不自然な状態なのである」

 「読売新聞」は、「ファン裏切る“億万長者”のスト」(社説)のタイトルが示す通りで、中身を紹介する気にもなれない。
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東京新聞スポーツ欄の方針変更

プロ野球選手会のストライキをめぐって、東京新聞は、社説でも「日本プロ野球組織、選手会双方に引き続き全力を尽してもらいたい」と言いつつ、「来季セ、パ六球団の維持を求める選手会側に、『最大限の努力』さえ約束できないプロ野球組織側の姿勢は、ファンの目にも奇異に映るはずである」と、選手会側支持の立場を鮮明にしている。社会面にとりあげられた「識者の声」も、そろってオーナー側の非を指摘するものばかり。

その中で、スポーツ欄だけが「ファンの思いどこへ」「労使綱引き 最悪の事態に」の見出しが踊り、「選手会はやや感情的」「ストライキの敢行に行き着いては取り返しがつかない」と、最終的には選手会側に非があるとする特異な立場を展開していた。なぜ…?
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古田男泣き

昨日の「すぽると」で、番組側がファンからのメッセージを読み上げるのを聞いて、古田選手が思わず男泣きしていました。やっぱり相当悔しかったんでしょうねえ。プロ野球機構側からは「ストライキの原因は古田だ」みたいな個人攻撃まで受けて…。疲れもあって、こらえていたものがこみ上げてきてしまったんでしょう。

しかし、テレゴングの結果は、スト賛成が37万以上、反対は1万2千ほど。30倍の大差がつきました。ファンはみんな応援している! 古田がんばれ!

すぽるとでの坂井氏の根来批判

昨日の「すぽると」で、元西武・ダイエー代表の坂井氏が、根来コミッショナーが12球団に秘密文書を配っていると批判した発言の全文を紹介しているブログを発見しました。ニュースを見逃した人はぜひご覧になってください。

マリンブルーの風:卑怯なり根来。敵前逃亡の内幕

メディアは、この指摘をぜひ検証してほしい。スポーツ関連の新聞・番組なども、自分たち自身が“巨人におんぶにだっこ”の存在なのか、それとも自立したジャーナリズムなのか、それが問われています。
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根来コミッショナー

フジテレビの「すぽると」で、元西武・ダイエー球団経営者の坂井氏が、根来コミッショナーについて、次のように発言していました。(ビデオをとった訳ではないので、あくまでこういう趣旨の発言ということです)

根来コミッショナーは、「選手会は労働組合ではない。違法ストライキだ」という秘密文書を12球団に回した。だから辞任なんて言うけれども、強行にやれとあおっておいて、どうにもならなくなって遁走しただけだ。このことは、時期は分からないが、やがて明らかになる。

これが本当だとしたら、とんでもないことです。

東フィル定期演奏会

一昨日(17日)、友人が仕事で行けなくなったというチケットをもらって、東京フィルハーモニーの定期演奏会に行ってきました。指揮はマリン・ウォルソップというニューヨーク生まれの女性。2曲目の「来たれ!エマニュエル」は打楽器との協奏曲という変わり種です。

  • ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
  • ジェイムズ・マクミラン:来たれ!エマニュエル
  • ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

【演奏会情報】 指揮=マリン・ウォルソップ/パーカッション=コリン・カリー/サントリーホール

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プロ野球選手会がスト決定

プロ野球選手会がスト突入を決定しました。
ニュースなどを詳しく見ていないので、交渉経過がいま一つよく分かっていないのですが、結局は、選手会側が来季パリーグ6球団の可能性を最大限追求したかったのを、球団側が拒否したというのが結論のようです。

しかしその結論は、昨日の交渉開始の段階からある程度予想されていました。12球団うちそろっての異様な記者会見での「近鉄・オリックスの合併見直しというのは古田選手の事実誤認だ」という瀬戸山議長の発言は、「来季パリーグ5球団以上」という合意を一方的に覆すものです。初めから、球団側に合併見直しをやるつもりがなかったのなら、先週の合意は選手会にウソをついて選手会を騙したということです。いったん合意した「見直し」が、オーナーに覆されたというのなら、球団代表は全員辞職すべきです(まあ、機構側の協議交渉委員会なるものが、実は“子どもの使い”でしかなかったということですが…)。どっちにしても、スト突入の責任は、球団側にあることは明白です。

新規参入について、「公平を期すために、慎重に審査する必要がある」という機構側の見解は、誰が聞いても唐突な印象をまぬがれません。なぜなら、球団合併のときは「慎重」な検討などまったくされなかったからです。最後になって突然労使交渉を「公開」でやろうと言い出したのも、それまで自分たちが「密室」で合併を強行したことへの反省など一言もないままでは、はなから昨日今日の交渉を決裂させるための「ためにする」提案だと思わざるをえません。

もう1つ、根来コミッショナーの「調停案」なるものが出されましたが、内容は、先週の機構側と選手会の合意以下のもの。新規参入促進も、球界改革のための協議機関の設置も、すでに合意済みのことで、しかも機構側と選手会の合意では、機構側と選手会側とで協議するとなっていたものを、第三者をいれて水で薄めようなどという「調停案」は、調停の名に値しない出来の悪い代物です。自らの首をかけると言ったのですから、こんなぼんくらコミッショナーにはさっさと辞職してもらっても何の不都合もありません。

さて、問題は今後です。優勝争いと日本シリーズについては、選手会側は「土日」の試合をやらないとしか言っていないのですから、日程を組み替えれば、十分消化できるのではないでしょうか。その日程調整をどうするかは、機構側が考えること。手をこまねいて、リーグ優勝と日本シリーズを頓挫させるとしたら、その責任は機構側が追うべきものだと思います。

これで、球団合併問題をめぐる動きは、次の段階にすすむことになります。選手会の主張――来季もパリーグ6球団でという要求――は、ファンにも支持された道理ある要求なのだから、変な妥協などはからずに、選手会は堂々とストライキを行なうべきです。そしてファンは、今回露呈したオーナー側の独善的な運営をあらためさせるために、選手会と一緒になって声を上げるべきだと思います。

ストライキ決行のお知らせ―日本プロ野球選手会
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学生の大麻汚染

上智大生など16人(学生は9人、あとは学生ではないらしい)が大麻所持などの容疑で逮捕されました。7月に中央大生2人が逮捕されたあと、今月3日には東大生も逮捕されています。

中大の事件は、もともと埼玉の高校生が学校で大麻を吸っていたという事件から始まったもの。中大生の場合もキャンパス内で取引していたそうですが、今度もキャンパス内で取引したという者もいて、まだまだ広がる可能性があります。

上智大生ら16人逮捕 グループで大麻を譲渡(共同通信)
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障害者支援費制度、今年度250億円の不足

障害者の支援費制度で、今年度の国の在宅サービス補助金が250億円前後不足する見通しであることが明らかになりました。制度が始まった2003年度も128億円の不足。今後、サービスを絞ろうとする動きが強まる恐れがありますが、それでは障害者の生活がそのまま脅かされることになります。抜本的な国の補助金増額が必要です。

障害者支援費、今年度250億円不足・厚労省(NIKKEI NET)
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国連事務総長も憲章違反と明言

国連のアナン事務総長が、イラク戦争について国連憲章に反した「違法」な戦争だったと明言。小泉さんが開戦時にしばしばもちだした「国際社会が共同して…」云々の口実は、これであらためて一切なりたたなくなりました。

同時に注目されるのは、現在のような治安悪化が続く限り、来年1月の直接選挙は「信頼にたる者とはなり得ない」との認識を示したこと。再び国連の場において、米英占領軍の早期撤退と国連の主体的関与によるイラク再建の方向が提起されることになると良いのですが。

ところでこの発言で困ったのは日本政府。官房長官は、「真意を確かめたい」というので精一杯だったようです。
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バリウム検査

毎度のこととはいえ、バリウム検査にはウンザリします。それでも今回、飲まなきゃいけないバリウムの量が約150ccと、だいぶ少なくなったみたい(ただし、調子よく飲み過ぎたのか、あとでゴクリと1回飲み込む分追加されましたが…)。前回はもっと多くて、ずしりと重かったような記憶があるのですが…。それでもやっぱり飲みやすいものではありません。さらに発泡剤なるものを飲まされ、なおかつ「ゲップは我慢するように」との無理無体なご指示。そのうえ、腹這いになれ、右を向け、左を向け、向こう向きにぐるっと1回転せよと、モルモットってこんな気分なのかなあ…と思わせる扱い。

しかし、本当の苦難はこれからです。毎度のように、気持ち悪いぐらい甘い下剤を渡され、1時間後に飲んだのですが、うまく効いてきませんでした。がばがばと水ばかり飲んで、何度もトイレには行ったのですが…。ということで、今日は、「鉛を飲まされたような」気分で過ごさざるをえませんでした。(^^;)

明日はバリウム検査

ということで、まもなく午後8時からは絶食するようにと申し渡されました。
明日の朝からは、水も飲めません。あ〜あ…

毎年のこととはいえ、バリウムなんて金属を飲まなければダメというのは何とかならないんでしょうかねえ…。

宜野湾市民大会に3万人参加

沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事件に講義する宜野湾市民大会が12日ひらかれ、3万人が参加しました。

今日の「しんぶん赤旗」は、市民大会での参加者の発言を紹介しています。沖縄国際大学の学生はもちろん小学生、中学生、高校生も発言しています。PTA連合会の会長さん、宜野湾市自治会長会の会長さん、連合婦人会の会長さん、老人クラブの会長さんなど、みんなが普天間基地の閉鎖・撤去を訴えています。本土の主要紙は、昨日の夕刊で集会そのものは伝えましたが、こうした参加者の発言は報道されていません。それだけに、「しんぶん赤旗」の報道を読むと、地元にとって事件がどれだけ深刻なものだったかよく分ります。

市民大会の決議は、墜落事故に抗議するとともに、事故直後から米軍が現場を封鎖し日本側の調査を排除したことを日本の主権を侵害する「異常な事態」と指摘。普天間基地の早期返還、辺野古沖移転の見直しを要求しています。

宜野湾市民大会決議
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大量破壊兵器情報の誤りを認めた米国務長官

パウエル米国務長官が、議会上院委員会の証言で、「(大量破壊兵器の)なんらかの備蓄を我々が発見するということは、ありそうにないと思う」「我々は過去にさかのぼり、なぜ(現実と)異なる判断をしたのか突き止めねばならない」と発言。

しかし、今ごろになって「なぜ現実と異なる判断をしたのか」と言われてもねえ…。当時から「現実と異なる判断だ」という意見はいっぱいあったのだから。

<米国務長官>イラク大量破壊兵器情報の誤り認める(毎日新聞)

そういえば、 「この問題は、アメリカ対イラク、あるいはアメリカ対フランスの問題ではありません。『全世界対大量破壊兵器を持っているイラク』の問題であることを忘れてはいけないと思います」(小泉内閣メールマガジン 第86号 2003/03/13)と書いた小泉さんは、自分が「現実と異なる判断をした」ことについてどういう反省の弁を述べてくれるのでしょうか?
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『決意!合併・1リーグ制NO!宣言』

決意! 合併・1リーグ制NO!宣言

先週末のストライキは回避されたとはいえ、まだ近鉄・オリックス合併問題は解決しておらず、今週の経営者側の対応が注目されますが、そうしたときにプロ野球選手会と同会長・古田敦也選手が編集した『決意! 合併・1リーグ制NO!宣言』が緊急出版されました。
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沖国大ヘリ墜落事件で米軍の行動は協定違反だった

沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件で米軍が日本側の捜査を完全に排除した問題について、「沖縄タイムス」は、実はそういう場合に日米間でどう対応するか、すでに1982年に取り決められた「緊急措置要領」が存在していること、そして今回の米軍の行動がこの協定に違反していることを明らかにしています。

政府・外務省は、地位協定の運用改善を申し入れるとしていますが、すでにその運用にかんする協定があったのだから、その協定にしたがって厳重な申し入れを行なわなければなりません。でないと、今回、いくら「運用改善」を言ってみても、また無視されるだけです。

現場封鎖は合意違反/本紙入手の「緊急措置要領」 ヘリ墜落対応/82年米軍含め制定(沖縄タイムス)
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純粋に日記…(^^;)

今日は、朝から晴天。台風が来たり、晴れても風が強かったり午後から曇ったりという天気が多かったので、すっきり青空が広がったのは久しぶりという感じです。

で、さっそく、一時帰省のあと溜まっていた洗濯物を片づけ、ぶらぶらと本屋を眺めて、買い物をして…。こちらも久しぶりにゆったりした時間を過ごしました。

ということで、今日は何もないフツーの一日です。(^^)v

ジェンキンス氏に給与

ジェンキンス氏がキャンプ座間に出頭。

面白いのは、脱走兵の容疑で取り調べを受けると言いながら、それまでの間は軍服を支給し、給与を支払い、基地内であれば行動は自由という扱い。多分日本人の誰もが、出頭すれば即逮捕され拘禁されると思っていたはず。裁判で有罪が確定するまでは誰もが無実の人として扱われなければならないというのが、アメリカのルールだと言うことなのでしょう。

月給は35万円=米陸軍「復帰」、総務担当?ジェンキンスさん・座間(時事通信)
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