琉球新報のサイトを見ていたら、こんな記事を発見。
米憲兵が基地前取材の撮影制止 キャンプ・フォスター(琉球新報ニュース)
米軍に申入れにいった県幹部が、基地から出てきたところで取材しようとしたら、海兵隊憲兵が「安全上の問題」を理由に撮影を禁止しようとしたというのです。もちろん、場所は基地の外、普通の民間地です。そこでのマスコミの行動を米憲兵隊が規制しようということさえ驚きですが、もっと驚くのは、その根拠をただされた米憲兵隊が、「地位協定によるものではない」「在日海兵隊の命令だ」と説明したことです。
海兵隊の命令が米軍基地の敷地の外にもそのまま通用する、地位協定など関係ないというのが米軍の認識なのです。沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したときも、米兵は、墜落現場でマスコミや市民が撮影したフィルムを没収しようとしました。日米地位協定に従うつもりなど、まったくないのです。
それにしても、本土のマスコミはこの事件を報道していません。この鈍感さも困ったもんです。
米憲兵が基地前取材の撮影制止 キャンプ・フォスター
【北中城】北中城村の米軍キャンプ・フォスターゲート前で5日午後、四軍調整官司令部に要請中の儀間朝昭知事公室次長を待っていた報道陣に対し、通り掛かった米海兵隊の憲兵が基地内の撮影禁止を求め、一時、押し問答となった。
報道陣は「慣例的な取材方法で、軍報道部も認識しているやり方だ」と、民間地での行為規制に抗議。憲兵隊は「安全上の問題で認められない」「撮影は報道部の許可が必要」とし、カメラの前に立ちはだかった。結局、撮影は基地施設を写さぬよう行われた。
憲兵が「国家的な軍事機密」とし、特に撮影を強く拒否したのは、ゲート奥の司令部の建造物群。禁止の法的根拠について憲兵隊は「日米地位協定によるものではないが、在日海兵隊の命令だ」と説明。報道陣が同基地報道部の説明を求めたが、憲兵は「報道部は編集局長クラスの依頼でなければ、来ることはできない」と話した。
要請は立ち会いが行えないため、要請後に基地から出てきた関係者をゲート前の民間地の歩道などに誘導し、基地を背景に取材するのが慣例。米軍報道部の許可制は敷かれていない。[琉球新報 更新 2004年10月6日 水 11:17 ]
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