今日は、渋谷で「モンスター」を見てきました。シャーリーズ・セロンがアカデミー賞最優秀主演女優賞をもらった映画。実在の女性死刑囚アイリーン・ウォーノスの物語です。
舞台は80年代のフロリダ。13歳から娼婦として暮らしてきたアイリーンは、偶然、ゼルビーと出会う。ゼルビーは、父親から同性愛の治療を命じられて、フロリダへやってきていた。意気投合した2人は、一緒に暮らすことを決意。アイリーンは、そのための資金を手に入れようと男を誘ったが、その男は娼婦に暴力をふるうことで興奮する野郎だった…。やむを得ずアイリーンは男を殺し、金とクルマを奪ったが…。
シャーリーズ・セロンは、この映画のために13キロ体重を増やしたそうです。そのうえ、目元にたるみ、シミやそばかすだらけのメイキャップで、まったくブロンド美人の面影はありません。他方で、アイリーンが“愛”したゼルビーを、童顔(その実、もう24歳なんですが…)な、だけど“脱ぐと私すごいんです”のクリスティーナ・リッチが演じています。しかし、このゼルビーがなかなかのくせ者です。(以下、ネタばれの可能性あり)
外見は、かわいい顔して、愛を夢見る純真そうな女の子なのだが、「お腹が空いたと言ったのに、何も食べさせてくれない」「パーティを開こうといったのに、1回もひらいてない」なんて駄々をこねて、一旦は売春から足を洗って、気質になろうと決心したアイリーンに、もう一度道端に立つように強要しちゃうんだから…。
しかも、事件がばれそうになると、さっさと親許に逃げ帰り、アイリーンがつかまると自分の安全とひきかえにさっさと警察に協力するし…。かわいい顔してるのにねえ…。
クリスティーナ・リッチが出てる作品だからということで見に来ましたが、映画が始まってすぐに、僕の一番苦手な、“自ら人生の破滅に突っ走る”パターンの作品だということがわかり、後悔してしまいました…。こうなったら、お楽しみは、クリスティーナ・リッチの“脱いだら私すごいんです”ボディーなだけ? 彼女は、世間通り相場の基準から言えば、かなりの“ポッチャリ”状態なんですが、それがかえって肉感的な雰囲気をかもし出しています。(^^;)
【映画情報】 監督・脚本 パティ・ジェンキンズ/製作・出演 シャーリーズ・セロン/出演 クリスティーナ・リッチ ブルース・ダーン リー・ターゲセン/2003年アメリカ
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