米大統領選挙で、638人しか投票していないのに投票結果がブッシュ4258票、ケリー260票となるなど、電子投票が実施された地域で異様な「結果」が出ていると、市民団体が指摘しています。
投票日直前に、電子投票のプログラムのセキュリティが全然できてなくて外部からデータにアクセス可能だというニュースも流れました。そういうときに「数え直し」ができない電子投票は、選挙制度にたいする信頼を根本から揺るがすものです。
<米大統領選>電子投票の激戦州で異様なブッシュ票(毎日新聞)
<米大統領選>電子投票の激戦州で異様なブッシュ票
【ロサンゼルス國枝すみれ】米大統領選で電子投票を使った地区の中に、民主党員が圧倒的に多いのにブッシュ大統領が勝利したり、投票総数の6倍以上をブッシュ氏が得票するなど奇妙な現象が起きていたことが分かった。
市民団体「ブラック・ボックス投票」によると、光学読み取り式投票機を使ったフロリダ州カルホーン郡では、登録有権者8350人中82.4%が民主党員で、共和党員は11.9%。投票率71.4%での推計ではブッシュ氏709票、ケリー氏4911票だったが、結果はブッシュ氏3780票、ケリー氏2116票で、ブッシュ票が予測より433.2%も増えた。
一方、オハイオ州フランクリン郡ガハナ地区では、638人しか投票しなかったのに、タッチスクリーン式の投票機がブッシュ氏4258票、ケリー氏260票とはじき出した。
ジャーナリストのトム・ハートマンさんは「出口調査はケリー氏勝利を予測していた。出口調査と結果がかい離するようになったのは電子投票が導入されてからだ」と指摘。不正投票の疑いも含めて調査すべきだと訴えている。(毎日新聞) – 11月8日0時0分更新