こういう態度が不信を招くのだが…日中首脳会談後の小泉首相の発言

日中首脳会談を終えた小泉首相が、来年以降の靖国神社参拝の継続を示唆する発言。

中国を侵略した「A級戦犯」を神と祀る神社に、総理大臣が参拝しておいて、それを「都合の悪い問題が起きても、関係発展の支障にならないように」と言っても、それは“虫が良すぎる”というものでしょう。首脳会談の場では「中国側の立場は理解した」と発言したと伝えられていますが、その舌の根も乾かぬうちに、こういうことが平気で発言できる小泉首相は外交を担う資格なしとしか言いようがありません。

それにしても、この問題で検索してみると、あっちこっちのブログの書き込みは全体として質が悪いですねえ。読売新聞なんぞに乗せられて、「内政干渉だ」「独裁国家が何を言う」「靖国問題を持ち出せばいいと言うものではない」等々。「これまで日本は何度も謝罪してきた」というのもありましたが、ドンガンドンガン騒音をまき散らす隣家に抗議して、一方で「謝罪」しながら、騒音も出し続けたら、誰が「謝罪」を真に受けるでしょうか? 靖国参拝問題は、外交のルール、原則の問題。侵略戦争の「戦犯」を神と崇めつつ、中国や韓国、東南アジア諸国との友好関係の発展が望むべくもないことは明らかだと思うのですが。

靖国参拝の継続示唆 首相、大局的に中国と協力(共同通信FLASH24)

靖国参拝の継続示唆 首相、大局的に中国と協力

 【サンティアゴ23日共同】小泉純一郎首相は22日夕(日本時間23日朝)、チリ・サンティアゴ市内のホテルで記者会見し、中国の胡錦濤国家主席から靖国神社参拝の中止を要求されたことに関し「大局的見地から、1つ2つお互いに都合の悪い問題、摩擦のある問題が起こっても、日中関係全体発展の支障にならないよう協力していきたい」と述べた。来年以降も靖国参拝を継続する考えを示唆したとみられる。
 北朝鮮の核開発をめぐる6カ国協議については「核を持つより放棄することで得られる利益の方が大きいと、粘り強く働き掛けていきたい」と述べ、米国や中国などと引き続き連携しながら早期開催を促す方針を示した。[共同通信 11/23]

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