新生銀行、あおぞら銀行がそれぞれ旧長銀、旧日債銀から引き継いだ債権のうち、「瑕疵担保条項」により、国(預金保険機構)が買い戻した債権額が今年3月末で約1兆1600億円にのぼることが明らかになりました。(朝日新聞12月1日付13面。しかし、なぜかasahi.comにはこの記事は出ていない)
「瑕疵担保条項」というのは、旧長銀、旧日債銀から引き継いだ債権が譲渡時と比較して2割以上減価した場合に国が責任を負い、譲渡時の実質価値相当額(債権の額面マイナス引当金)で引き取るというもの。要するに、リップルウッドやソフトバンクは、真面目にこつこつと債権回収する手間がはぶけた上に、リスクゼロ、“濡れ手で粟”で資金回収が出来る、という“おいしい”条項になっています。
整理回収機構が買い戻した債権が回収できなければ、最終的には国の負担、つまり税金での補填ということになります。分かりやすく言えば、リップルウッドやソフトバンクは税金のただ取り…ということです。