橋本元首相の弁明でますます深まる日歯連疑惑

橋本元首相が1億円不正献金授受について政治倫理審査会で弁明。

自分に都合の悪いことはみんな記憶していないというのは、あまりにうますぎる話で、これで納得する人は誰もいないでしょう。
しかし、この弁明の中で面白いのは、派閥の政治資金の「繰越金」が収支報告書ではたくさんあっても「実際はそんなにない」という話です。要するに、収支報告書には載せないで、派閥の国会議員に金を渡したり、領収書をもらえないような資金の支出を繰り返していたということです。

そうなると問題は、たんに1億円を不正に受け取ったというだけでなく、支出の面でも政治資金収支報告書にはデタラメを書いてきたということになります。あらためて政治資金収支報告のあり方を厳格にする必要があります。

橋本元首相 1億円授受「事実なのだろう」 政倫審で弁明(毎日新聞)

橋本元首相 1億円授受「事実なのだろう」 政倫審で弁明

 橋本龍太郎元首相は30日、衆院政治倫理審査会(小里貞利会長)で、日本歯科医師連盟(日歯連)による自民党旧橋本派(平成研究会)への1億円ヤミ献金事件に関して弁明した。橋本氏はこれまで「記憶にない」としていた日歯連元会長、臼田貞夫被告との会食と1億円の小切手授受については認めたが、政治資金収支報告書不記載への関与は否定した。小里会長は「これ以上審査を続ける必要はない」と述べ、打ち切りを表明した。
 事件発覚後、橋本氏が公の場で説明するのは初めて。橋本氏は01年7月2日の臼田被告との会食について「うちの事務所で(料亭の)予約と支払いをした」と認めた。また、1億円の小切手の授受も「私が受け取って滝川(俊行被告)さんに渡したことは事実なんだろうと思う」と述べた。
 しかし、02年3月13日の幹部会で決まったとされる1億円の不記載については「入院中であずかり知らない。全くかかわっていない」と強調。自らの責任については「道義的責任はある。従来申し上げた責任の取り方をまっとうしたい」と述べ、次期衆院選で小選挙区から出馬しない方針を改めて示すにとどめた。
 また、橋本氏は平成研の繰越金について「前会長から引き継いだ時、当時の会計責任者から『繰越金はたくさんあるようになっているが、実際はそんなにない』と言われ、驚いた」と述べた。同派は、料理店での飲食代などを残高証明書がいらない繰越金に算入し、今回の1億円も報告書訂正の際、繰越金に入れている。橋本氏がこうした派閥の不明朗な資金処理をある程度把握していたことになる。
 これを受けて民主党の岡田克也代表は「疑惑は深まった」として証人喚問を求める考えを明らかにした。【坂口佳代】[毎日新聞 12月1日10時21分更新]

それから、「小選挙区から立候補しない」というのが、どうして責任をとることになるのか? 自民党政治家のいうことは理解不能です。

橋本元首相の弁明でますます深まる日歯連疑惑」への3件のフィードバック

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