11月29、30日にラオスの首都ビエンチャンで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)およびASEAN+3(日本、中国、韓国)の一連の首脳会議が終了。
ということで、いろいろ考えてみたいので、とりあえず資料的なものを整理しておきます。
ビエンチャン行動計画要旨(共同通信)
日比首脳がFTA合意=看護師ら初めて受け入れ=差替[共同通信]
韓・ASEAN、来年からFTA交渉開始へ(朝鮮日報)
来年4月FTA交渉開始=日本とASEAN合意=差替[共同通信]
ビエンチャン行動計画要旨(共同通信)
【ビエンチャン29日共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が29日採択した6カ年の「ビエンチャン行動計画」要旨は次の通り。
一、統合に向け、域内格差是正の協力を強めることを再確認する。
一、法の支配、司法制度、公共サービスなどを強化するための加盟国間の相互支援プログラムを確立する。
一、ASEAN憲章制定の準備を始める。
一、国防白書などの刊行・交換を通じ、国防政策などの透明化、相互理解を一層強化する。
一、平和と安定の維持に向けた域内の枠組みを確立するため、一部加盟国の平和維持センター構想を活用する。
一、ASEAN人道支援センターの創設に努力する。
一、農産品や自動車など11の統合優先分野で2010年までに自由化を達成する。
一、15年までに域内関税を完全に撤廃する。
一、15年までに域内の麻薬撲滅を実現する。
一、教育や交流を通じ、ASEANへの帰属意識養成を奨励する。
一、行動計画の実現に向け、加盟国の拠出金による「ASEAN開発基金」を創設する。
一、民間部門からの資金調達を促進する。
[ 2004年11月29日月曜日 ]
日比首脳がFTA合意=看護師ら初めて受け入れ
【ビエンチャン29日共同】小泉純一郎首相は29日夜(日本時間同日夜)、ラオスのビエンチャンで、フィリピンのアロヨ大統領と会談し、自由貿易協定(FTA)を柱とする両国の経済連携協定について正式に合意した。
日本のFTAはシンガポール、メキシコに次いで3カ国目。日本がフィリピン人の看護師や介護福祉士を受け入れることなどを盛り込んでおり、初めて「人の移動」を本格的に含む幅広い協定となる。
首脳の合意を受け、今後両国政府間で協定の成文化作業を迅速化、来年半ばの調印を目指す。日本政府は「東南アジア諸国連合(ASEAN)での足掛かりになる」(政府筋)と位置付け、マレーシアやタイ、さらにASEAN全体との包括的なFTA締結につなげたい考えだ。 [ 11月29日 23時12分 ] 共同通信
韓・ASEAN、来年からFTA交渉開始へ
ラオスを訪問中の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は30日午前(以下韓国時間)、東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議に出席し、「韓・ASEANの包括的な同伴者関係に関する共同宣言」を採択し、年明けから韓・ASEANの自由貿易協定(FTA)締結に向けた政府間交渉を開始することで合意した。
盧大統領は演説で、「『韓・ASEANの包括的な同伴者関係に関する共同宣言』が韓・ASEAN関係発展の転機になるだろう」と評価し、「具体的な協力策が早期にまとめられ、履行されることを望む」と述べた。 [チョソン・ドットコム 記事入力 : 2004/11/30 14:18]
来年4月FTA交渉開始=日本とASEAN合意
【ビエンチャン30日共同】小泉純一郎首相と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国首脳は30日、ビエンチャンで首脳会議を開き、自由貿易協定(FTA)を中核とする「包括的経済連携協定」の本交渉を来年4月から開始することで正式合意した。
巨大統一市場の創設を目指すASEANをめぐっては、中国が29日にFTAの中核となる「モノの貿易」協定に調印し来年からの関税引き下げ開始で合意、日本は出遅れている。
日本は2年以内の決着を目標に交渉を加速、2012年までにモノやサービスの貿易、投資の自由化を完了することを目指して巻き返しを図る。
ASEANとの間で、モノやサービスの貿易、日本企業の工場建設など直接投資、さらに労働力など「人の移動」も自由にし、東アジア地域全体の経済発展を促進する効果を狙う。 [ 共同通信=差替 11月30日 12時40分 ]