ILOは、2003年時点での推計として、世界の労働人口の49.7%は1日2ドル(約200円)以下で生活していると発表しました。同時に、世界の失業者は1億8000万人余り、失業率は6.2%と推計しています。
世界人口の半数、1日2ドル以下で生活/ILO(NIKKEI NET)
世界人口の半数、1日2ドル以下で生活/ILO
[ NIKKEI NET 2004/12/07 21:47 ]世界の労働人口の約半数は1日2ドル(約200円)以下で生活している――。国際労働機関(ILO)が7日発表した2004?05年の世界雇用報告によると、途上国の貧困層は徐々に縮小しつつあるものの、サハラ砂漠以南のアフリカや南アジアでは9割近くの労働者が2ドル以下の生活を強いられていることが分かった。
03年時点の推計で、世界の労働人口の49.7%は1日2ドル以下で生活している。地域別では、サハラ砂漠以南のアフリカ(89.0%)、南アジア(87.5%)の割合が特に高い。
さらに1日1ドル以下で暮らす労働者は世界の19.7%。この比率は2015年になっても13.1%までしか低下しないと予測している。
2015年までに1日1ドル以下の労働人口を半減させるには途上国全体で年率4.7%の経済成長が必要で、1日2ドル以下の層を半減させるには年率10%以上の成長を維持しなければならない。2015年までに貧困層を半減させる国連の「ミレニアム開発目標」の実現は極めて難しくなってきている。(ジュネーブ=市村孝二巳)
ILO:世界の失業率は6.2% 世界雇用報告
[毎日新聞 2004年12月7日 21時03分]国際労働機関(ILO)が7日発表した2004?05年版の世界雇用報告によると、03年の世界の失業者数は1億8590万人で、世界全体の失業率は6.2%だった。
ILOによると、世界全体の雇用者数は同年、過去最多の約28億人に達したものの、労働者数の増加に雇用創出が追いつかず、失業率は02年(6.3%)と比べほぼ横ばいだった。
報告によると、03年には世界の全労働者の約20%に当たる約5億5000万人が1日1ドルの極貧ライン以下で生活している。報告は、経済成長率の推移などから、15年までに貧困人口を90年水準から半減させる国連ミレニアム開発目標の達成は可能だと結論付けた。(ジュネーブ共同)
【本日のBGM】ヴェルディ:レクイエム/指揮:ワレリー・ゲルギエフ/サンクト・ペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団、同合唱団/ルネ・フレミング(ソプラノ)、オリガ・ボロディナ(メゾソプラノ)、アンドレア・ボチェッリ(テノール)、イルデブランド・ダルカンジェロ(バス)/録音:2000年7月/PHILIPS UCCP-1026/7