飛びすぎるボール

元広島の衣笠祥雄さんが、「しんぶん赤旗」日曜版の12月12日号に、「飛び過ぎるボール考」として、概略次のようなことを書かれています。

――日本のプロ野球のホームランは、2000年にはセ・パ合わせて1571本だったのが2004年は1994本に約27%も増えた。94年と比べると42%も増えている。中日は、2年前、本拠地でのホームランが前年の60本から111本に増加し、去年の横浜は前年比で2.15倍にも増えた。いずれも「飛ぶ」と噂されているメーカーのボールを導入した結果だ。このメーカーのボールは、もともと巨人が使っており、現在はパリーグのほとんどのチームも使っているという。
――検査側は、「メーカーによって大差ない」というが、大半の選手は「違いがある」と言っている。どうも不思議な話だ。
――飛ぶボールに慣れてしまった結果、たとえば日米野球での日本の本塁打が1本に終わるとか、アテネオリンピックでは貧打に泣くとか、弊害が生まれている。これらの試合では、大リーグや国際規格のボールが使われた。飛ぶボールに慣れた日本の選手は、シーズンと違うボールに戸惑ったのだ。

飛ぶボールをもともと使っていたのが巨人だというあたりが、いかにも胡散臭いですね。衣笠氏が指摘しているように、平均防御率が4点台なんていう試合は面白くありません。国際規格にあったボールに、早く統一してほしいと思います。

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