ハリソン・フォード主演で、米軍のファルージャ攻撃を映画化するという話で、英ガーディアン紙の記事の邦訳です。
記事によれば、原作はまだ書き上がっていない(!)ということで、ほとんど“やらせ”みたいなニュースです。
ハリウッドが映画化:Falluja, April 2004 – the book
この記事は、些事暴論:英ガーディアン紙の報道 から教えていただきました。ありがとうございます。m(_’_)m
ハリウッド版「ファルージャ奪還の戦い」 インディ・ジョーンズが主演
Indiana Jones leads Hollywood version of battle for Falluja
Dan Glaister in Los Angeles
Friday December 17, 2004
The Guardian
http://www.guardian.co.uk/usa/story/0,12271,1375730,00.htmlハリウッドが参戦した。ユニバーサル映画社が昨日,『ファルージャ奪還の戦い(The Battle for Falluja)』の制作を発表した。この計画がまじめなものであることをはっきりさせるために,同社はインディー・ジョーンズこと俳優のハリソン・フォードを,反乱鎮圧を助ける役どころとして徴募した(enlisted)。
この映画は,第二次イラク紛争(the second Iraq conflict:ここでは03年5月の「大規模戦闘終結宣言」後のイラク情勢をこう呼んでいる)をハリウッドが扱うものとしては最初のものであるが,来年制作開始の予定である。原作は,まだ仕上がっていない書籍の『本当の栄光などではない:ファルージャ奪還の戦い(No True Glory: The Battle for Falluja)』で,この作者は元海兵隊員,元政治家で現在は戦争記者のビング・ウェスト(Bing West)である。
映画と書籍は,最初の場面を,ファルージャでの4人の民間請負契約者(civilian contractors:「警備会社」と契約していた元軍人たち)の殺害と,その直後の米海兵隊によるファルージャ攻撃命令の決断に設定している。第一次攻撃は突如ホワイトハウスによって停止されたが,ジム・マティス司令官に指揮されていた。この役をハリソン・フォードが演じることになっている。
その6ヶ月後,米大統領選の直後に,海兵隊はファルージャを再び攻撃し,ファルージャを占拠することに成功した。2度の攻撃において80名近くの海兵隊員が落命し,一方では4月の攻撃では800名のイラク人および反乱者が死亡し,これに加えて11月に1000名が死亡していると推定する情報筋もある。
この映画は,米国の兵士や政治家の観点から物語を描くことになっている。こういう主題のハリウッド映画では,イラク人の苦しみが際立たせられることは考えづらいであろう。
先週オンライン・ジャーナルのSlate.comにおいて,ウェストは次のように書いている。「もしアメリカが困難な仕事を成し遂げなければならないのだとすれば,海兵隊がそれをやる。そして海兵隊はその仕事をする上で自分たちの人間性を失わないし,ひきがねを引くことについてくよくよと悩みもしない。そうだ,彼らは『世界で最も破壊的な殺人機械』なのだ。アメリカが戦闘で必要としているのはそれなのだ。」
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