米国防総省の諮問機関である米国防科学委員会が新しい提言を発表。そのなかで、米軍は戦闘本位になっていた、今後は復興のための計画立案と遂行能力を強化すべきだ、と指摘しているそうです。
復興のための軍隊って、何? それなら戦争しなければいいじゃないの? フセイン政権は倒せても、その後ドロ沼化するぞ、という意見は戦争前からあったはず。いまごろこんなことを言い出してもねえ…。もっと素直に、「見通しが甘かった」と言えばよいものを。
「戦闘本位」から「復興」に…米国防総省の諮問委提言(読売新聞)
ところで、個人ID・TTLというのは、個人を特定して、常に居場所を追跡するというもの。本気で、そんな技術を開発しようと言うのでしょうか? なんかSF映画の悪夢が現実になりそうな気分…。(?_?;)
「戦闘本位」から「復興」に…米国防総省の諮問委提言
【ワシントン=伊藤俊行】米国防科学委員会(国防総省の諮問機関)はこのほど、アフガニスタンとイラクで行われた戦争および戦後復興の経験から、米軍は戦闘本位になっている取り組みを改め、復興局面に必要な計画立案と遂行能力を強化すべきだなどとする提言を発表した。
また、過去の戦争の事例などから、治安回復に必要な兵員数・政府職員数・民間契約業者数など占領機構全体の人数を算出、戦後も秩序が維持されている国が相手であれば人口1000人あたりに5人、秩序が乱れた国では20人が理想とした。
人口約2400万人のイラクでは、単純計算で48万人程度の占領統治組織が必要になるが、現在のイラク駐留米軍は約15万人で、米政府関係者や他の多国籍軍部隊を加えても、人数は不足していることになる。
一方、「国家対テロリスト」の非対称型の戦いについては、テロリストを識別して行方を追うID・TTL(個人の認定、識別、追跡、居場所の特定)技術を開発する必要があるとし、国防総省と新たに創設される国家情報長官のもと、原子爆弾を開発したマンハッタン計画に匹敵するような大規模な研究に着手すべきだと提言している。[読売新聞 12月26日22時56分更新]