今日の日経新聞2面のハーバード大学・エズラ・ボーゲル教授へのインタビューですが、なかなか面白いコメントをしています。たとえば
- (日本も二大政党制になるか、の問いに)「そうは思わない」
- 「小泉純一郎首相は長期的な分析に基づいた構想を持っているという印象は必ずしも受けない」
- (アジアにおける日本の立場も変わりつつある、との問いに)「一番、大事なことは中国とうまくやっていくことだ」「日本はアジアで尊敬される人が少なくなってしまった」
- 「米国の北朝鮮政策は十分でないし、イラク戦争も間違っている。日本は『イラク戦争は間違いだった』『北朝鮮問題でもう少し積極的な態度をとるべきではないか』と言えるはずだ」
小泉首相についての「〜〜という印象は必ずしも受けない」というのは婉曲表現。要するに、小泉手法のやることには長期的な分析に基づく構想がない、ということ。それから、イラク戦争・北朝鮮問題で「言えるはずだ」というのは「言うべきだ」と理解すべきでしょう。いずれにしても、日本のマスメディア自身が、せめてこの程度のことを主張できないものでしょうかねえ。