平頂山事件の生き残り、李佩珍が死去。平頂山事件というのは、1932年9月16日、日本軍が、中国遼寧省中国撫順炭鉱に近い平頂山集落で住民約3000人を、抗日ゲリラに協力したとして虐殺した事件です。
李佩珍さん死去 「平頂山事件」生存者
李佩珍さん(り・はいちん=旧日本軍による中国住民虐殺事件「平頂山事件」の生存者)新華社電によると、21日夜、中国遼寧省瀋陽市で死去、96歳。
平頂山事件は1932年9月16日、旧日本軍が同省撫順市郊外の平頂山集落で、住民が抗日ゲリラに協力したと疑い、約3000人を殺害、遺体に石油をかけて焼却したとされる。李さんは奇跡的に生き残った住民31人の1人で、夫の遺体の下になって難を逃れたという。李さんの死去で事件の生存者は5人だけになった。
事件の一部生存者は96年8月、日本政府を相手に、総額6千万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたが、東京地裁は2002年6月、請求を棄却、原告団は東京高裁に控訴している。李さんは原告団に入っていなかった。(北京、共同)
[共同通信 1月22日20時10分更新]