今日(すでに昨日ですが)は、「そうだ、映画に行こう!」と思い立って、仕事帰りに、渋谷Bunkamuraのル・シネマで、フランス映画「恍惚」を見てきました。
倦怠期なセレブの夫婦のお話。「8人の女たち」でカトリーヌ・ドヌーブとはりあったファニー・アルダン扮する妻(カトリーヌ)は、偶然、夫ベルナール(ジェラール・ドバルデュー)の携帯で、「昨日は素敵な夜だったわ」という女性からの伝言を聞いてしまう。夫が浮気? 揺れ惑う妻は、偶然出会った娼婦マルレーヌ(エマニュエル・ベアール)に、夫を誘惑して欲しいと頼む。
マルレーヌは通訳を目指す学生ナタリーとして、ベルナールに偶然であったふりをして、まんまと誘惑に成功する。だんだんとナタリーに惹かれていく夫。カトリーヌは、夫が、どんなふうにナタリーを愛したのか、その一言一言まで、マルレーヌから聞くのだが、やがて2人の間には奇妙な“友情?”が生まれてくる…。
しかしやがて、ベルナールは本気でナタリーに惚れてしまい、「一緒に暮らしたい」と言い出す。マルレーヌも夫に惹かれだす。離婚…? 自分だけが取り残される? そんな不安に、カトリーヌは、思わず「ベルナールは、あなたと住む世界が違うのよ」とマルレーヌに言ってしまう。1人の男と2人の女性の運命はどうなるのか?
ということで、結末は書きませんが、“仕掛け”が分かった瞬間、「そうか、その手があったか」と思わされてしまいました(僕なんか、頭っから、男は情けないスケベな存在だと思っていたので、ちょっと虚をつかれた感じでした)。夫婦とは何か、“愛”とは何か、なかなか中身の濃い映画です。同時に、“娼婦”としての夜の顔と、昼間、友人たちと笑う“素顔”のマルレーヌが印象的です。2人の愛の行為を詳細に報告するマルレーヌの台詞も、フランス語だからオシャレに聞こえるんでしょうね。これが英語だとたぶん聞いてられないと思います。
それにしても、女性は怖い! 夫を誘惑させておいて、その一挙手一投足まで報告させる。そして、何も知らないふりをして、マルレーヌと同じクリームを使い、マルレーヌが2人の逢瀬に注文したシャンパンを夫の目の前で頼み、「何か心配事があるの?」「今日はいいことがあったの?」と尋ねるなんて…。きゃあ〜〜〜、女は怖いよ〜〜〜
それにしても、エマニュエル・ベアールは雰囲気ありすぎです。アイシャドーばっちりの夜の顔だけでなく、化粧を落とした素顔のマルレーヌも魅力的。大きな瞳と、物憂げな口許。う〜む、妖しすぎる…。
【映画情報】監督 アンヌ・フォンテーヌ/脚本 ジャック・フィエスキ/オリジナル原案 フィリップ・ブラスバン/出演 ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、ジェラール・ドパルデュー/2003年 仏
この映画大阪では来月から上映で今から待ち構えてます(^^)
ファニー・アルダンもエマニュエル・ベアールもとても大好きな女優です。
フランスの女優はきれいなだけじゃない「大人の女?」な魅力がありますよね。
TBありがとうございます(^^)
確かに、女性は怖い(笑)。男性よりも女性の方が欲深いという話にも読めますね。
ちなみに娼婦役がエマニュエル・ベアール、妻役がファニー・アルダンですよん。
>美織さん
ありゃ、確かに途中で名前がいれかわってしまってますね。オハズカシイ…(^^;)
ということで、さっそく修正させていただきました。
TBありがとうございます。
わたしも最後まで「仕掛け」に気づきませんでした。
女性のしたたかさとか、危うさとかよく描けている作品でしたね。
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はじめまして。
トラックバックありがとうございます。
私のほうはまとまりのない感想ですが、トラックバックさせてもらいました。
これからはチョクチョクお邪魔させてもらうことになるかと…。
どうぞよろしくお願いします。
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はじめまして*
ベアールのところへのトラックバックをありがとうございます。
わたしもその後、感想を書いたので TBさせていただきました。
TBありがとうございます。
初心者なので、よく分かっていなかったのですが、こうなるのですね。
「恍惚」は久々に女優の色気と気品にくらくらした作品でした。
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ファニー・アルダンのファンですが、この役はアルダンじゃないほうがグッときた気がします。アルダンじゃあ色っぽすぎて、妻役の滑稽な哀しさみたいのが弱すぎて。もっと貞淑な感じの人のほうがエロかったと思う。
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