趙紫陽氏の葬儀おこなわれる

中国共産党元総書記・趙紫陽氏の葬儀が、29日おこなわれました。新華社電は、天安門事件(89年)で「重大な過ちを犯した」と指摘するとともに、「共産党と人民に有益な貢献をした」と評価。葬儀には、賈慶林・中国人民政治協商会議主席ら高官が参列、曽慶紅国家副主席が臨終の際に指導部を代表して病院を見舞ったことも伝えました。

中国:趙紫陽氏葬儀、混乱を警戒し遺族らに手厚い配慮(毎日新聞)

中国:趙紫陽氏葬儀、混乱を警戒し遺族らに手厚い配慮

 【北京・上村幸治】中国共産党の趙紫陽元総書記の葬儀が行われた29日、国営新華社は葬儀の様子を伝えるととともに、趙紫陽氏が「共産党と人民に有益な貢献をした」と一定の評価を行った。天安門事件(89年)で「重大な過ちを犯した」とも指摘しており、再評価につながるものではないが、遺族らに配慮を示すことになった。
 新華社電は同時に、賈慶林・中国人民政治協商会議主席ら高官が葬儀に参列したことや、曽慶紅国家副主席が趙紫陽氏の臨終の際に、指導部を代表して病院を見舞ったことも伝えた。失脚した元指導者に対するものとしては、かなり手厚い配慮といって良いだろう。
 中国は現在、貧富や地域格差、官僚の腐敗問題が深刻化し、国内の不満が高まっている。このため当局は同氏葬儀などを巡って混乱が起き拡大することを懸念していた。
 今回、葬儀が無事に終了したのを受け、当局は趙紫陽氏の死去にまつわる一連の動きが終結したとみなしているようだ。趙紫陽氏の死去を報じてこなかった中国中央テレビも、29日正午過ぎに葬儀実施を伝えた。[毎日新聞 2005年1月29日 19時58分]

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