今日は、井上道義さんが振るということで、東京フィルハーモニーの定期演奏会(サントリーホール)に行ってきました。プログラムは、
- バーンスタイン/交響曲第2番 「不安の時代」
- ブルックナー/交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版第2稿)
前半は、仕事が押したために間に合わず聞けませんでした。めずらしい曲目なので聞きたかったんですけどね…。残念。
後半は、僕の大好きなブルックナーの最後の交響曲(第9番は未完だから)。井上さんの指揮は、力を内に込める?という感じで、派手さはないのですが、ぎゅうっと内実が詰まった感じでした。2階RB席ということで、バイオリンの音がストレートに飛んでくる感じで、ちょっと生々しくて最初は落ち着かなかったんですが、第3楽章になるとそんなのも気にならず、至福の音楽を楽しませていただきました。一転して第4楽章では、本当に力を内面にみなぎらせたという感じで、盛り上がりました。東フィルも、木管、金管ががんばって、力強い音を響かせていました。
井上さんの指揮ぶりは、すっと背筋が伸びて、立ち位置もほとんど変わらず、全身を使って指揮する小林研一郎氏や、“タコ踊り”の評もある広上淳一さんなどとは大違い。端正な出で立ちで、格好いいですね。(^^;)←何に感心しとるやら
それにしても、今日も、財布の鈴をコロコロ鳴らしている客がいました。こないだの日フィル定期といい、なんで音楽会に鈴のついたものをもってくるのか? マナー以前の問題だと思うのですがねえ…。
【演奏会情報】指揮:井上道義/ピアノ:小曽根真/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団/サントリーホール
京都コンサートホールの杮落としの「千人の交響曲」と、京響の常任指揮者として最後の「マーラーの5番」は演奏会にも伺ったのですが、テレビで放送されたものをビデオに録ってあります。
他のものに保存しないといけないなと思いながら、そのままになっています。本当に何度も見ましたから、もう少し伸びていますね(笑)。
おっしゃるとおり、とても素敵な方だと思います。演奏はもちろんですが、お人柄についても人気の秘密はあるように聞いています。京響という市民とつながりの強いオケにいらっしゃったこともあるのでしょうけど。
>winter-cosmosさん、初めまして
ご指摘の通り、井上さんは偉そぶらず、気さくで、ときにはお茶目?なキャラで、堅苦しいクラシックを親しみやすくされてくださいますね。そのせいか?、少し軽くみられている?ところもありますが、その指揮ぶりはとても素晴らしいと思います。
これまであんまり井上さん指揮のコンサートに通う機会がなかったのですが、これからは足繁く通おうと思いました。
ところで、京都コンサートホールってどうですか? 評判のホールのようですが…。
すみません、ご挨拶が遅れまして。よろしくお願いいたします。
京都コンサートホールはとても素敵なホールです。音響の難しいことは、わかりませんが、大ホールも小ホールも音のことで不満に感じたことはありません。パイプオルガンも圧巻です。
館内のスタッフの女性の応対もとても好印象ですし、ホワイエで軽食やソフトドリンクを楽しむこともできます。
建築物としても一度ご覧になる価値はあると思います。
今年は十周年ですから、いい演奏会をされるのではないかと楽しみにしています。
ピンバック: ぶらーぼぉ。