いろいろ騒がしいライブドア、今日のあれこれ。
ライブドアが幻冬舎と共同出資で出版業界に進出。先日、ブログの利用規程を改正して、著作権を事実上放棄させるものに変更したことを紹介しましたが、その狙いが、人気ブログの単行本化にあることが明らかになりました。柳の下に2匹目の「電車男」、という訳ですね。
ライブドアが出版進出・幻冬舎と提携
ライブドアは文芸書出版の幻冬舎と組み、出版事業に進出する。日記風の簡易型ホームページ「ブログ」など人気が高まったサイトを書籍にするほか、自費出版サービスを割安な価格で提供する。ライブドアはポータル(玄関)サイトの集客力を高め、幻冬舎は手がける書籍の内容を多様化する狙い。ライブドアは8日にニッポン放送株を35%取得するなど、メディア関連事業に進出する動きを加速させている。
2月中にライブドアが51%、幻冬舎の子会社、幻冬舎ルネッサンス(東京・渋谷)が49%を出資し、出版社「ライブドアパブリッシング」(東京・港)を設立する。資本金は1億2000万円。 [NIKKEI NET 2005/02/10]
他方で、フジテレビは、ホリエモンがレギュラーで出演している「平成教育2005予備校」の放送を休止。「編成上の理由」と言うけれど、意外とケツの穴が小さかった?
フジテレビ:ライブドア・堀江社長出演の番組、放送休止(毎日新聞)
フジテレビ:ライブドア・堀江社長出演の番組、放送休止
フジテレビは9日、同局のバラエティー番組「平成教育2005予備校」の13日分の番組を休止することを決めた。同番組には、ニッポン放送の株式を取得したライブドアの堀江貴文社長がレギュラー出演している。
同局は、通常、同番組の後に放送している「ジャンクスポーツ」を拡大するための「編成上の理由」だと述べている。[毎日新聞 2005年2月10日 0時49分]
で、肝心の日本放送株の買い付け問題ですが、フジテレビの方が、さっそくねを上げたようです。
フジテレビ、ライブドアに対抗策 TOB目標を引き下げ(朝日新聞)
フジテレビ、ライブドアに対抗策 TOB目標を引き下げ
フジテレビジョンは10日、ニッポン放送株の公開買い付け(TOB)でめざす株数の下限を、従来の50%超から25%超に引き下げ、期限も21日から3月2日に延期すると発表した。インターネット関連企業のライブドアが大量の株式取得で同放送への出資比率を38%まで上げ、フジへの影響力を持ったが、これを排除するには、フジがTOBで最低25%超を獲得することが必要なためだ。
商法は、株式を持ち合うA社とB社の関係で、A社のB社に対する出資比率が25%を超えると、B社はA社に対する議決権を失うと定めている。同放送は、フジへの出資比率が22.5%の筆頭株主。フジが同放送への出資比率を25%超にまで上げれば、同放送はフジへの議決権を行使できなくなり、ライブドアが同放送の経営権を握った際のフジに対する影響力をなくすことができる。
フジは当初、TOBの取得目標を50%超とし、完全子会社化するつもりだった。だがライブドアの大量取得がわかり、50%超にこだわってTOBに失敗すれば、買い付け開始時の12%強のままになってしまう。このため「ライブドアに照準を合わせ、障害を取り除く」(役員)ことにした。
また、フジが25%超を取得できれば、ライブドア分など上位10株主の出資比率の合計が80%を超える可能性が高い。その場合、東京証券取引所の上場廃止基準に触れ、フジは「同放送株が流動性を失って、ライブドアには損失となる」(幹部)とみている。
それでもライブドアはニッポン放送の経営上の重要事項に拒否権を発動できる立場を確保している。ライブドア側は10日も「買い進める方針は変えない」としており、今後も攻防は続きそうだ。
同放送の株価は、同日も一時は値幅制限いっぱいの8800円まで上昇したが、フジ側の対抗策への観測から、終値は7840円(前日比40円高)で落ち着いた。[asahi.com 02/10 22:05]
ピンバック: In the woods BLOG
ピンバック: sima2*blog