自民党新憲法起草委員会の「国民の権利・義務」小委員会(船田元委員長)が、「国防の責務」を盛り込んだ船田試案を公表。
責務は義務ではないと言ってるみたいですが、「国防の責務」や「社会的費用を負担する責務」などなど、盛り込みたい放題です。
「国防の責務」盛る 自民新憲法起草委、小委が試案(産経新聞)
「国防の責務」盛る 自民新憲法起草委、小委が試案
自民党新憲法起草委員会の「国民の権利・義務」小委員会(船田元委員長)は十日、初会合を開き、船田氏が「国防の責務」を盛り込んだ試案を提示した。試案は、現憲法の権利義務規定を踏襲したうえで、「義務」に加えて「責務」の概念を設け、「国防の責務」や「家庭、家族の保護の責務」などの導入を提案した。船田氏は「責務」について、「裁判で責務違反に問われる概念ではない」と説明。同時に、「国民が通常持つ権利や自由の一部の制限がないと、国を守りきれない」と述べた。試案は、外国人の権利も挙げたが、出席者からは「地方参政権問題もからみ慎重にすべきだ」との異論が出た。
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「船田試案」の主な内容は次の通り。
現行憲法の国民の権利義務は概ね踏襲する。
【責務】国防の責務▽家庭・家族を保護する責務▽生命倫理尊重の責務▽社会的費用を負担する責務
【追加する権利】知る権利▽プライバシーを守る権利▽犯罪被害者の権利▽環境権▽外国人の権利▽知的財産権
【その他の課題】「公共の福祉」の明確化▽社会的儀礼の範囲内での政府・自治体の宗教関連行事の容認▽青少年の健全育成をはかるため有害図書などの表現の自由を制限
[産経新聞 2月11日2時51分更新]
「プライバシーを守る権利」なんていうのも、政治家が持ち出すときは要注意。「痛い腹」を探られるのを、プライバシーの侵害だといって、全部やめさせようという魂胆が見え見えです。また、「社会的儀礼の範囲内での政府・自治体の宗教関連行事」というのも、小は地鎮祭から始まって、大は靖国公式参拝、大嘗祭を国家行事としておこなうことまで、神権国家・日本の復活です。
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