ニッポン放送株の37.67%を取得したライブドアのホリエモン。1月からニッポン放送株を買い始めるなど、準備した上での株取得だったことが明らかになったけれど、いったい、それで何がしたいのか? それが見えてこない。
いろいろ発言しているけれど、それらはみんな、「自分がこうしたい」「こうすればもうかる」という話。そうではなくて、ニッポン放送をどうしたいのか、フジサンケイグループをどうしたいのか、それが見えないのが、反発を生んでいる一番の理由ではないだろうか。
ニッポン放送とライブドアの株価は続落傾向。とりあえず利益確定の動きとされているけれど、最初の勢いが止まったことは事実(その限りでは、フジテレビの「対抗策」は有効だった)。このままだと、投資はしたが、取締役会には入れず、しかもニッポン放送株の上場廃止ということになって、「人生最大の決断」は失敗に終わるかも…。
東証:ニッポン放送株、ライブドア株が続落
15日の東京株式市場で、ニッポン放送(東証2部上場)株の終値は前日終値比240円(3.5%)安の6640円と続落した。「短期間で株価が急伸した反動や上場廃止の可能性も出てきたことで、個人投資家などの利益確定売りが継続している」(市場筋)とみられる。同社に買収を仕掛けているライブドア(東証マザーズ上場)株も、同39円(9.5%)安の372円と3営業日続落して取引を終えた。
一方、フジテレビ株の終値は前日終値比変わらずの23万1000円だった。【伊藤一博】[毎日新聞 2005年2月15日 19時46分]
ニッポン放送:ライブドアの保有株式37.67%に上昇(毎日新聞)
ニッポン放送:ライブドアの保有株式37.67%に上昇
ニッポン放送は15日、筆頭株主のライブドアの保有株式が8日現在で発行済み株式の37.67%(子会社保有分含む)になったと発表した。ライブドアの持ち株比率は8日朝の時間外取引で34.99%になったが、同日の日中も買い増したため、若干上昇した。
一方、ライブドアが関東財務局に14日提出した株式の大量保有報告書で、8日朝の時間外取引で取得した972万270株(29.63%分)の総額は約588億円だったことが分かった。1株当たり約6050円で、フジテレビジョンの公開買い付け(TOB)価格5950円を上回った。株式保有の目的は「経営権の取得」と明記している。
ライブドアがニッポン放送株を連続して買い始めたのは今年1月7日で、今月7日までに5.36%分を取得していた。【位川一郎】[毎日新聞 2005年2月15日 19時25分]
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