茨城県神栖町の井戸水ヒ素汚染で、コンクリート塊が見つかり、基準値の20万倍のヒ素が検出されたましたが、「朝日」は、22日、環境省の説明では、コンクリートは93年頃に流し込まれた可能性が高いと報道しています(TBSでは、89年以降と報道)。
ヒ素含む塊、近年埋設? 茨城・神栖町
茨城県神栖町の地中で高濃度の有機ヒ素を含むコンクリート塊が見つかった問題で、環境省は22日、井戸水の汚染原因は従来言われていた旧海軍施設の毒ガスではなく、93年ごろ現場付近で養魚場が埋め立てられた際に流し込まれたコンクリートの可能性が高いとする調査結果を発表した。
同省によると、塊の近くで93年製造のコーヒー缶が見つかったほか、塊の中にも清涼飲料の缶が多数埋まっていた。流し込んだコンクリートと一緒にヒ素が埋められたとみられる。
埋め立てにかかわったとされる業者は、聞き取りに対して「心当たりがない」と話しているという。同省は、関係者から当時の経緯についてさらに事情を聴くなど調査を続ける方針だ。
また、塊の大きさは縦8メートル、横10メートル、厚さ2メートルで、有機ヒ素化合物「ジフェニルアルシン酸(DPAA)」換算で、これまでの調査中最高の6万ppmのヒ素が検出された。水質基準と比較すると約20万倍にのぼる。
[asahi.com 2005/02/22 21:32]