東京地区私大教連の調査によると、首都圏の私立大学生(自宅外)の親の仕送りは月10万5000円。4年連続減で1987年並みの水準まで落ちてしまいました。
家賃を引いた生活費は、わずか4万余。いまどきの大学生の生活は大変ですね。
私大家計調査:仕送り4年連続減少 「生活費」は過去最低(毎日新聞)
私大家計調査:仕送り4年連続減少 「生活費」は過去最低
東京地区私立大学教職員組合連合(委員長、斎藤道彦・中央大教授)は2日、首都圏の私立大・短大に昨春、子供を入学させた家庭に対するアンケート結果を発表した。自宅外通学生への仕送りは昨年6月時点で、前年より3200円少ない月10万5000円で4年連続で減少し、87年(10万6700円)の水準に落ちた。仕送りから家賃を引いた1カ月の「生活費」は4万3700円と9年連続で減り、調査を始めた86年以降で最低。
昨年5?6月、1都4県23校の新入生のうち4万8500人(22校の全員と日本大の一部学部)の保護者に用紙を送り、約5990人(12%)が回答した。
自宅外通学生で、受験から昨年末までにかかった費用は推計308万5994円と前年から2345円増えた。内訳は▽入学金、授業料など130万2194円 ▽仕送り98万7800円(6月以降は6月と同額と仮定)▽家賃、敷金、生活用品費など55万5800円▽受験費用24万200円。家庭の裁量で抑えられる仕送りだけが減った。
「生活費」だけで学生が暮らすと1日1450円だが、アルバイト収入は調べていない。私大教連は「仕送り抑制は家庭の教育負担が限界に近づいていることを示している。私大助成増額を求めたい」と話す。【千代崎聖史】
[毎日新聞 2005年3月2日 20時10分]