ウルグアイで左派大統領が就任!

昨年11月の大統領選挙で当選した左派・進歩会議のタバレ・バスケス氏が、1日、ウルグアイ新大統領に就任しました。ウルグアイで、左派大統領が誕生したのは初めて。

バスケス新大統領は社会主義者を自称するがん専門医。南米では、ベネズエラ、エクアドル、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイと自主的・進歩的政策を追求する政権が広がっています。

ウルグアイ:史上初の左派大統領が就任(毎日新聞)

ウルグアイ:史上初の左派大統領が就任

 【ポルトープランス藤原章生】南米のウルグアイで1日、左派政党、進歩会議のタバレ・バスケス元モンテビデオ特別県知事が大統領に就任した。バスケス氏は昨年10月の選挙で、1825年の独立以来の2大政党制を突き崩し、初の左派大統領になった。隣国ブラジルやアルゼンチンの左派政権と同じく、市場自由化より社会開発を優先させる道を探ることになり、米国が05年締結を目指していた米州自由貿易圏(FTAA)構想はさらに先延ばしされそうだ。
 バスケス新大統領は社会主義者を自称するがん専門医で、新政権には元ゲリラ活動家らも加わる。17%を超す失業対策として富裕層への課税強化や、貧困撲滅を公約にしてきた。
 中南米諸国は90年代から、米国、国際通貨基金(IMF)の指導で民営化や市場優先、福祉削減による小さな政府づくりを目指す新自由主義を進めてきた。その結果、マクロ経済は伸びたものの、失業や貧富の格差が目立ち、最近の選挙では貧者の票を集める左派候補が有利になった。
 ただ、原油輸出で潤うベネズエラのチャベス大統領を除けば、左派系大統領らはみな財源確保に苦しんでおり、バスケス氏も、選挙時に比べより中道的な路線に収まることになりそうだ。[毎日新聞 2005年3月2日 21時41分]

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