首相が、性教育なんか受けなくたって、とは…

それぞれの段階でどのような内容を教えるのが適当かはさておき、一国の首相たる者が「われわれの頃は、性教育なんか受けなくったって、いつのまにか知っていた」という答弁はあまりにお粗末。

“大人”の世界が、レイプ、痴漢、盗撮などの歪んだ性の商品化があふれているときに、「性教育なんか受けなくたって」は通用しませんよ。実際、ビデオなどを真に受けて、連続婦女暴行事件でつかまる青少年が後を絶ちません。女性の側でも、男の不条理な要求に従うのが女性らしさだという、誤った意識が少なくありません。

「純潔教育」などやってみても効果なし。誰もが「性」に憧れや興味をもつのは当然。正しい性知識を与えることが、こうした性犯罪行為を防ぐ一番の早道であり、唯一の合理的な道筋だと思います。

それにしても、こんなアホな質問をするのは、石原都知事のもとで舞い上がっている都議だけかと思ったんですけどねぇ…。個別の教育実践の中身を国会の場で取り上げるのは、国民に直接責任を負うべき教育への政治の介入にあたります。

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