この間買った本。
- 関志雄『共存共栄の日中経済』(東洋経済、新刊)
- 八代尚宏・鈴木玲子『家計の改革と日本経済』(日本経済新聞社、新刊)
- 山之内靖『受苦者のまなざし 初期マルクス再興』(青土社、2004年11月刊)
- 今村仁司・三島憲一他『現代思想の源流』(講談社、2003年刊)
- 古井倫士『頭痛の話』(中公新書、新刊)
- 岩井忠熊『陸軍・秘密情報機関の男』(新日本出版社、新刊)
- 建部正義『はじめて学ぶ金融論〔第2版〕』(大月書店、新刊)
- 加藤周一『歴史の分岐点に立って 加藤周一対話集5』(かもがわ出版、新刊)
- 宮澤誠一『明治維新の再創造 近代日本の〈起源神話〉』(青木書店、新刊)
- 松野誠也『日本軍の毒ガス兵器』(凱風社、新刊)
- F・コワルスキー『日本再軍備』(サイマル出版、1969年)=古本
ということで、完全に買いすぎです…。(^^;)
今村仁司・三島憲一他『現代思想の源流』は、筑摩版『資本論 第1部』を読むために買ってきたもの。今村仁司氏のマルクス論など、いまさらの感があるのですが、商品の「フェティシズム」や「ファンタマスゴリー」について書かれていたので、仕方なく買ってきました。
岩井忠熊先生の『陸軍・秘密情報機関の男』は、先生の義兄である香川義雄(敗戦時、陸軍大佐・南方軍総司令部参謀)が、自らの「軍歴」について1970年代に書き記したノートをもとにした本。ノートは、「自分の棺の中に入れて焼いてほしい」とされていたものが、たまたま焼かれず、歴史研究者である岩井氏の手許に残ったそうで、それ自体が歴史の偶然(あるいは必然?)というほかありません。しかも、香川義雄氏の弟3人は、戦前にたびたび治安維持法違反で検挙されており、そういう弟をもった長兄が軍の情報機関で活動したというところにも運命的なものを感じさせます。ということで、一読の価値ありの書物です。