デジカメも、速くも斜陽産業か?
京セラ、デジタルカメラ事業から完全撤退・国内初
京セラはデジタルカメラ事業から撤退する方針を固めた。販売中の機種の生産を今夏ごろまでに終了し、新製品は開発しない。携帯電話向けカメラモジュール(複合部品)事業などに転換する。デジカメは市場が急拡大したが、価格競争が激化し、収益が悪化している。国内主要メーカーの撤退は京セラが初めてで、各社の戦略に影響を与えそうだ。
京セラは光学精密機器事業でカメラ事業を展開、今期売上高見込みは355億円。デジカメは1997年に参入、「KYOCERA」「CONTAX」ブランドで販売。国内シェアは2?3%とみられるが、独特な薄型デザインや高級品で存在感を示していた。「KYOCERA」は昨年10月に撤退を表明していたが、「CONTAX」も11月に投入した最新モデルの生産を今夏までに終え、デジカメ製造を打ち切る。[NIKKEI NET 2005/03/10 07:00]